ナイキ ヴェイパー フレックス ドライバー
構えてみると?
今年から、ナイキの主力モデルとなるのがヴェイパーシリーズである。ヘッドは3タイプが用意され、今回試打するのは中・上級者向けとなる『ヴェイパー フレックス ドライバー』(以下、ヴェイパー フレックス)。シリーズ名の『ヴェイパー』とは、『ヴェイパー スピード ドライバー』を紹介した時にも説明したが、ナイキブランドにとってはアスリートのパフォーマンスを上げる革新的な最上位モデルに用いられる特別な名称である。これまで、サッカー、野球のシューズやギアに用いられている。
ヴェイパーシリーズは3タイプとも、ボルトカラー(蛍光イエロー)がイメージカラーとなっている。ソール後方が大きく凹んだ形状、ソールのフェース側に刻まれた溝と相まって、ナイキらしい近未来的なイメージをうまく演出している。『ヴェイパー フレックス』はヘッドだけでなく、フェース面もブラック仕上げ。他のモデルと比べると、シャープで引き締まったデザインだ。
加えて、特徴的なのがソールに装着される『フライドポット』。単三電池のようなモジュールがソール側にネジ止めで装着され、その装着方向によって重心の深さが2㎜以上変わる。これにより、打ち出し角が1度、スピン量は約300回転ほど調整できるようになった(メーカー値)。
ヘッドは洋梨形状で、体積が420CC。フェースの厚みは約54㎜。トウ側にボリュームを持たせており、フッカーが好む顔つきだ。他のヴェイパーシリーズと同様、クラウンのヒール側にナイキのイメージロゴであるスウッシュマークが大きめに入る。
ヘッド脱着式の弾道調整が採用されており、ロフト角とフェースアングル(捕まり)をそれぞれ別々に設定できる。ひとつのヘッドにおいて、ロフト角は8.5~12.5度の間で1度刻みの調整が可能で、それぞれのロフト角で、フェースアングルをニュートラル、ライト(オープン)、レフト(クローズ)に可変できる。
ヴェイパーシリーズの中でも中・上級者を意識した『ヴェイパー フレックス』。どんな弾道が出るのか、じっくりテストしてみたい。