ピン i アイアン
打ってみると?(弾道は)
試打クラブに装着されるシャフトは、軽量スチールの日本シャフト N.S.PRO 950GH 。硬さはS。クラブ重量は416.8gで、バランスはD0.1。硬さの目安となる振動数は325cpm。ロフト角は32度で、長さは37インチ(いずれも7番アイアンの数値/60度測定法での計測)。一般的なアイアンと比較すると、ロフト角はやや大きめ。ライ角は試打するマーク金井に合わせて、シルバー(約65度)をチョイスした。
まず、7番アイアンから打ってみた。1発目から芯を捕らえて、軽いドロー弾道。持ち球がドローなので、イメージ通りにヘッドが動き、ボールが飛んでくれる。
印象に残ったのが、フェースの弾き感。前モデルのi25 アイアンに比べると、明らかにフェースが薄くなり、インパクトでボールを力強く弾く。反面、ボールがつぶれる度合いは控えめなので、マッスルバックのような分厚い手応えを味わいづらい。
そして、インパクトゾーンにおけるソールの挙動から、クラブのやさしさが手に伝わる。バウンス角がしっかりついているので、少々手前からヘッドが入ってもミスにならない。クリーンに打っても、多少ダフっても、キャリーは変わらず、ターゲットをきちんと捕らえる。加えて、重心が深いのでヘッドが当たり負けしづらく、打点のブレにも強さを感じられる。バウンス角が大きめなので、ヘッドをダウンブローに入れたくなるアイアンである。
7番アイアンで弾道計測してみる。打ち出し角が18.5度前後で、スピン量は5700~6100回転。適度なスピン量で、キャリーがしっかり出ている。グリーンに止まりやすい弾道が打ちやすい。
ソールのバウンス角は、ショートアイアンになるほど大きくなり、ダフリのミスに強くなる。練習場の人工マットで打つとソールが跳ねすぎることもあるが、実際にコースで打てば、大きなバウンス角がダフリのミスを確実に軽減してくれる。払って打つよりダウンブローにヘッドを入れた方が、クラブの性能を引き出しやすい。
ヘッドはやや小ぶりで操作性が高いが、見た目よりミスにも強い。バウンス角が大きいので少しくらいダフっても、飛距離のロスが抑えられるのでスコアメイクしやすい。前モデルよりも重心が深くなったことで、ミスヒットに対する許容範囲も広がっている。
グリーンを捕らえる確率を上げたい中上級者、ダウンブローに打ちたいゴルファー、そして自分に合ったライ角を使いたいゴルファーには、使っていて気持ちよくなるだけではなく、さらなるスコアアップを狙えるアイアンである。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー