マーク金井の試打インプレッション

ピン G ドライバー

2016/02/09 09:00

構えてみると?

つや消しの黒いヘッドは精悍で、晴天下でも構えやすい。クラウン部は凹凸デザインが目立つ。投影面積の大きさは、安心感が得られ、深重心を感じさせる

ピンの主力ブランドであるGシリーズ。前作G30 ドライバーから約1年半を経て登場したのが、G ドライバー。モデル名から数字が省かれ、シンプルに『G』だけとなった。G SF TEC ドライバーG LS TEC ドライバー も含めた3機種がラインアップされており、今回試打するのはG ドライバーのスタンダードタイプとなる。

モデルチェンジで、まず目に付くのがクラウン部分の突起。前作と同じく、クラウンのフェース側にはフィンのような突起、「タービュレーター」が6つ搭載される。そして、クラウン全体にもリブが5本配される。さらに、ヘッド後方にはボーテックと呼ばれるスリットが入り、空気抵抗を軽減させる効果があるそうだ。結果、前作からインパクト時の空気抵抗を約37%も軽減させた、とメーカー側はアピールしている。ヘッド上部の凹凸形状が増え、視覚的にもモデルチェンジしたことがハッキリ分かる。

ヘッドのカラーリングは前作同様、マットブラック。つや消しの黒は精悍な印象があり、太陽光にも反射しないので、晴天下でも構えやすい。投影面積が大きいヘッドは安心感、そして重心の深さを感じられる。

フェースは面長で、面積も大きい。重心距離を短くすることよりも、慣性モーメントを増大させてスイートエリアを広げたいという意図がうかがい知れる。ヘッドの大きさに合わせるかのようにフェースは分厚く、その厚みは約58ミリ。対して、バックフェースは超シャロー。従来モデルと同様に、深重心、低重心を強く意識したデザインだ。 ソールデザインは前作とほとんど変わらないが、ブルーの差し色が入ったことで斬新さが増している。

G30 ドライバーと比較すると、空気抵抗がさらに軽減されたことを強くアピールしているG ドライバー。2年半ぶりのモデルチェンジでどのように生まれ変わったのか、どんな弾道で飛距離を稼げるのか、じっくりテストしてみたい。

打ってみると?(弾道は)≫
1 2 3 4 5
ピン
発売日:2016/02/09 参考価格: 70,200円