マーク金井の試打インプレッション

ピン G SF TEC ドライバー

2016/05/17 09:00

構えてみると?

ヘッドは投影面積が大きく、ミスヒットに強そうなイメージが湧く。フェース角は他のGシリーズよりオープン度合いが少ない

ピンの主力ブランドであるGシリーズ。前作『G30 ドライバー』から約1年半を経て登場したのが、『G ドライバー』。モデル名から数字が省かれ、シンプルに『G』だけとなり、3つのタイプのモデルがラインアップされている。今回試打するのは、3モデルの中で捕まりやすさを求めて設計されている『G SF TEC ドライバー』。

モデルチェンジでまず目に付くのが、クラウン部分の突起。他のGシリーズ同様、クラウンのフェース側にはフィンのような突起、「タービュレーター」が6つ搭載される。そして、クラウン全体にもリブが5本配される。さらに、ヘッド後方にはボーテックと呼ばれるスリットが入る。
これらにより、前作からインパクト時の空気抵抗を約37%も軽減させた、とメーカー側はアピールしている。ヘッド上部の凹凸形状が増え、視覚的にもモデルチェンジしていることがハッキリ分かる。

他のGシリーズとの違いは、ソールに配置されているウエイトビスの位置。『G SF TEC ドライバー』はヘッド後方のややヒール側にオフセットされてビスが配されている。そしてこのモデルだけはロフト設定が他と異なり、10度、12度となっている。
ヘッドのカラーリングは前作同様、マットブラック。つや消しの黒は精悍な印象があり、太陽光にも反射しないので、晴天下でも構えやすい。投影面積が大きいヘッドは安心感、そして重心の深さを感じられる。

フェースは面長で面積も大きい。他のGシリーズ同様、重心距離を短くすることよりも、慣性モーメントを増大させてスイートエリアを広げたいという意図がうかがい知れる。ヘッドの大きさに合わせるかのようにフェースは分厚く、その厚みは約58ミリ。対して、バックフェースは超シャロー。従来モデルと同様に、深重心、低重心を強く意識したデザインだ。
見た目的には、他のGシリーズと違いはない『G SF TEC ドライバー』。Gシリーズの中で、どれぐらい捕まりが良くなっているのか、どんな弾道が出やすいのか、じっくりテストしてみたい。

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