マーク金井の試打インプレッション

ブリヂストン ツアーB X-CBP

2017/08/15 05:00

打ってみると?(弾道は)

試打クラブに装着されるシャフトは、軽量スチールの「日本シャフト N.S.PRO MODUS3 TOUR 105」。硬さはSフレックス。

ワッグルすると、手元がクイッと小さくしなる。軽量スチールだが同社の「NSプロ
950GH
」に比べると手元のしなり感を感じやすいシャフトである。

まずは9番アイアンから打ってみた。インパクトではフェースの強い弾き感が手に伝わり、ボールが力強く飛び出した。弾道は高く、スピンもしっかり効き、グリーンにピタッと止まる球が打てる。

続いて7番アイアン。こちらもフェースの弾き感が強い。軟鉄フェースではないため打感の好みは分かれそうだが、メーカーの意図通り、やさしく高弾道が打てるアイアンだ。弾道計測してみると、打ち出し角が19~20度で、スピン量は5800~6400回転。ロフト角が32度とやや大きいことも影響し、スピンがしっかり入ってグリーンに止まる球が打てる。

見た目通りにヘッドの抜けがいい。バウンス角が小さいので、打ち込むとヘッドが深く入りやすいが、浅めの入射角でヘッドを入れて払うような感じで打つと、スパーンとヘッドが抜けて心地良い手応えを感じる。

続いて5番アイアンを手にしても、ロフト角が適度についているからイメージ通りのキャリーが出やすく、弾道と距離感をコントロールしやすい。また、重心が深いので、ミスの許容範囲は見た目よりも大きい。

印象に残ったのは操作性の高さだ。ポケットキャビティ構造のヘッドはやや大きめだが、重心距離は長くないのだろう。インサイドからヘッドを入れるとドロー、ややアウトサイドからカットに入れるとイメージ通りのフェードが打てる。
ストレートネックでシャープなヘッド形状でありながら、ミスに強く、高弾道が打ちやすい。見た目にこだわりながら、ミスにも強いアイアンを求める中・上級者にとっては、大いに期待に応えてくれるアイアンだ。

クラブを計測してみると?≫
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ブリヂストン
高弾道で攻める鍛造アイアン
発売日:2017/06/16 参考価格: 129,600円