マーク金井の試打インプレッション

1発の飛びより平均飛距離を「キャロウェイ ローグ スター ドライバー」

2018/03/20 05:00

打ってみると?

試打クラブのロフト角は9.5度。シャフトは純正のフジクラ「Speeder EVOLUTION for CW50」のSフレックス。ワッグルすると手元がやや硬めで、中間から先端がしなる。

まずはややヘッドスピードを落として試打。打感は若干硬めで「スパン!」というインパクト音とともに、ボールが力強く飛び出した。「エピック スター」と同じくインパクトの手応えは分厚い。

1発目から芯を喰った当たりでストレート弾道。ヘッドを地面に置くとフェースが開くオープンフェースだが、見た目よりボールはつかまる。続けて3発ほど打つと、いずれもサイドスピンが少なく直進安定性が高い弾道になった。

わざと芯を外して打つと、見た目通りヘッドの慣性モーメントが大きく、スイートエリアの大きさが手に伝わった。「エピック スター」よりもスイートエリアが広く、弾道安定性に優れている。1発の飛びを求めるというよりは、ドライバーの平均飛距離を上げてくれるタイプのモデルだ。

ヘッドスピードを46m/sに上げて弾道計測してみると、打ち出し角度は13~14度。スピン量は2300~2800回転。理想的なスピン量で、キャリーとランで飛ばせる。フェースのやや上側で捉えると、スピン量は一気に1900~2300回転まで減り、さらに飛距離を稼げた。

シャフトの「Speeder EVOLUTION for CW50」は、中間部分から先端にかけてしなるタイプ。トップからダウンスイングへの切り返しで中間部分がしなり、インパクトゾーンでは先端がしなって戻る。トルクが適度にあるので、ゆったり振り下ろすとヘッドが閉じる方向に回転し、つかまりが良くなる。

基本的にはヘッドもシャフトもつかまり重視に設計されている。ただしロフト角9.5度のヘッドに関しては、オープンフェースの影響もあってドローよりもストレート弾道が打ちやすく感じる。

ローグ スター」は「エピック スター」と比べると慣性モーメントが大きく、ミスに対する許容範囲が広がっている。ドライバーで直進安定性の高い弾道を打ちたいゴルファーや打点位置がブレやすいゴルファーにとっては、非常に満足度が高いドライバーだ。

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キャロウェイ
2本の柱をシェイプし、やさしさを追求
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