構えてみると？

左から7番、8番、9番、PWのヘッド形状。ヘッドはマッスルバックほど小さくはないがやや小ぶり

テーラーメイドの主力ブランドであるMシリーズ。Mシリーズアイアンはヘッドが小ぶりな「M3」と、ヘッドが大きい「M4」がラインアップされているが、今回は「M3 アイアン」を試打する。

テーラーメイドはフェース構造に特徴があるが、「M3 アイアン」にもそのテクノロジーが継承される。ソールのフェース側にはスピードポケットと呼ばれる溝が刻まれ、フェースの両サイドにもフェーススロットと呼ばれる溝が入っている。これらによりフェース面はボディ部分よりも軟らかくなり、ミスヒット時でもブレにくく、ボール初速が落ちにくくなっている。

ヘッドはマッスルバックほど小さくはないが、最近のアイアンとしてはやや小ぶり。バックフェースはキャビティ部分の深みが少なめで、重心を深くしたい意図がうかがえる。やさしさをアピールした形状ながらも、ヘッドサイズが小ぶりなので操作性の高さを感じさせる。

トップラインはやや厚みがあってソールもやや幅広、お尻側が出っ張っている。バウンス角がやや強めに設定され、払って打つよりも、ダウンブローに打ちたくなるアイアンである。

フェース、バックフェースともに凝った作りで、近未来的なデザインに仕上がっている。飛距離と操作性の高さをアピールしているが、いったいどれぐらい飛距離が出るのか？どんな特徴があるのか？じっくりテストしてみたい。