マーク金井の試打インプレッション

左へのミスが怖い人にうってつけ「プロギア RS F ドライバー」

2018/07/31 05:00

打ってみると?

試打クラブのロフト角は9.5度。アドレスするとリアルロフト角はそれほど大きく感じない。スリーブはノーマルポジションにセット。フレックスM-43(S相当)でワッグルしてみると、シャフトの中間部分にしなりのポイントがある。ワッグルだけだと、「RS ドライバー」との違いはまったく感じない。

まずはヘッドスピード43m/sぐらいで打ってみた。「パシーン」とやや高めの金属音は「RS」とほぼ同じだが、ボールの飛び方が全然違う。弾道はストレートから軽いフェードで、「RS」に比べるとボールがつかまりにくい。クラブの外見はほとんど変わらないが、ボールのつかまり具合が明らかに違う。

「RS」に比べると重心距離が長く、重心角が少ないので、インパクトゾーンでのヘッドの返りは控えめだ。ただし、これはあくまで「RS」との比較であって、一般的な460ccドライバーとして考えると、つかまりはニュートラル。まったくつかまらないというわけではなく、真っすぐ打てば真っすぐ飛ばせる設計がなされている。

ヘッドスピードを45m/s前後に上げて弾道計測してみると、打ち出し角は11~12度でスピン量は2400~2800回転。意図的にフェースの上側でとらえると、スピン量は2100~2400回転となり、キャリーとランで稼げる低スピン弾道になった。

「RS」と同様にスイートエリアが広く、打点が多少ずれてもボール初速が落ちづらく、芯でとらえたかのように飛距離が出る。前作よりも明らかに高初速エリアが広がっている。

「RS」と比較すると、「RS F」は明らかにつかまりが軽減されている。ドローではなく、ストレートやフェード弾道を打ちたいゴルファーにとっては、イメージ通りの弾道が打ちやすい仕上がりだ。

加えてボール初速が出やすいので、飛距離性能もすこぶる高い。左へのミスが怖いゴルファーや、「RS」だとつかまり過ぎる人、ニュートラルなヘッド特性のクラブで飛距離を稼ぎたいゴルファーにとっては、非常に満足度が高いドライバーである。

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プロギア
発売日:2018/07/13 参考価格: 86,400円