マーク金井の試打インプレッション

やさしさと操作性を求めるアスリートに「ピン i210 アイアン」

2018/09/04 05:00

構えてみると?

左から6番、7番、8番、9番、のヘッド形状。操作性の高さを感じさせる

ピンのアイアンの中でも、操作性とやさしさを兼ね備えたモデルと位置付けられているiシリーズ。その最新作となるのが、今回試打する「i210 アイアン」だ。

ヘッドサイズはピンのアイアンにしてはやや小ぶり。やさしさだけではなく、操作性の高さも感じさせるヘッド形状は、プロや上級者好みに仕上がっている。パールクロム仕上げでピカピカしないため、構えやすく、撥水効果もあるらしい。

前作同様、ホーゼル(ネック)も長めで、トップブレードも薄め。キャビティ形状になっているバックフェースのデザインはシンプルで、見た目だけを比較すると「i200」と大きな違いは感じられない。

メーカーのキャッチコピーは「王者のアイアン。その打感がさらに進化した」。前作の良さを踏襲しつつ、打感が改善されたことを強くアピールしている。

ヘッド素材は前作と同様、ソフトな431ステンレススチール。今回のモデルチェンジで大きく変わったのが、バックフェース側の構造だ。フェース後方下部のエラストマーCTP(樹脂)が前作よりも約30%大きくなり、50%柔らかくなったことにより、インパクト時の振動を大幅に抑えている。

また、今回のモデルチェンジで、番手ごとのヘッドサイズを変える番手別設計となり、ロングアイアンは大きく、ショートアイアンはシャープな形状となっている。

アスリートモデルでありながら、キャビティ構造で適度なやさしさを感じさせてくれる「i210」。すでに多くの女子ツアープロが、前作の「i200」から変更しているとのこと。モデルチェンジで打感がどう変わったのか?どんなゴルファーと相性が良いのか?じっくりテストしてみたい。

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ピン
王者のアイアン。その打感がさらに進化した。
発売日:2018/09/06 参考価格: 116,640円