マーク金井の試打インプレッション

圧倒的なつかまりの良さ「ヤマハ インプレス UD+2 ドライバー」

2018/11/13 05:00

打ってみると?

試打クラブはロフト角9.5度。シャフトは純正の「TMX-419D」、Sフレックス。アドレスするとフェースは真っ直ぐ目標を向くストレートフェース。フェースプログレッションが少ないので、フェースでボールを包み込むような感じになる。

シャフトはワッグルすると手元剛性が高く、中間部分から先端にかけてしなる。加えて手に伝わるのが手元側の軽さ。ヘッドに対して、グリップの重量がやや軽いのだろう。

まずはシャフトに合わせて軽めに打ってみた。「カキーン」と澄んだ金属音でボールが飛び出した。フェースの弾き感が強く、かつボールの飛び出しも力強い。

ストレートボールを意識してスイングすると、やや強めのドロー弾道。前作に比べるとつかまりがやや軽減されているものの、今どきのドライバーと比べると、明らかにつかまりやすい。

重心距離の短さはそれほど感じないが、重心アングルがかなり大きいのだろう。460ccの体積を感じさせないほど、インパクトゾーンではヘッドが返る。インサイドからあおって打つフッカーにはつかまり過ぎる怖さがあるが、スライサーにはお助け要素が多い。ややカット気味にヘッドを入れてもスライスする気配はなく、右から左に曲がるドロー弾道が打てる。

印象に残ったのがインパクトの手応え。シャフト先端の強化が効いているのだろう。前作と比較すると、ボールを捉えた瞬間の感触が力強く感じる。

ヘッドスピードを46m/sぐらいに上げて弾道計測すると、中弾道でややスピンが少ない弾道。芯で捉えると、スピン量は2600~2800回転。フェースのやや上側でヒットすると2100~2400回転となり、ややアッパー軌道で振り抜いた方が高弾道で飛距離を稼げた。

標準装着される「TMX-419D」は、切り返しで中間部分がしなり、インパクトゾーンではシャフト先端がスピーディーにしなり戻る。心地良い加速感を味わえるようにチューニングされているシャフトだ。

長尺と軽めのヘッドによってヘッドスピードをアップし、ヘッドの弾き感の強さで高初速となり、つかまりの良さでドロー弾道が打ちやすい。前作よりもさらに飛びに特化しつつ、非常につかまりも良い。スライスに悩んでいるゴルファーが、つかまったドロー弾道で飛距離を稼げるドライバー向きと言えるだろう。

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ヤマハ
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