進化したソフトな打感と高い操作性「ミズノプロ 319 アイアン」
打ってみると?
試打クラブに装着されるのは、トゥルーテンパーの「ダイナミックゴールド 105」で硬さはS200。
9番アイアンから構えてみると、ヘッドは小ぶりでストレートネック。ロフト角が大きめなこともあり、高弾道をイメージしやすい。
実際にボールは高く打ち出され、スピンがしっかり効いた弾道。アイアンを打っているというよりはロフトが少ないウェッジを打っているような感覚だ。
続いて7番を打ってみても、アイアンらしいスピンが効いた弾道。弾道計測してみると打ち出し角は18~19度。ダウンブローにヘッドを入れたくなる形状なこともあり、34度のロフト角の割に打ち出しは高くなりすぎず、スピンでボールがフワッと浮くアイアンらしい弾道になった。
飛距離は普段使っている7番よりも5ydほどキャリーが減り、いい感じで捉えるとキャリーは150yd弱で安定している。
ミズノらしさを感じるのが、ソフトな打感だ。芯で捉えると、フェースにボールが吸い付くような感触、マッスルバックのアイアンを打った時のような感触が手に伝わる。芯を外すと、心地良さとは別物の手応えが手にビリッと伝わる。芯で捉えた時と、そうでない時の差が大きいのも、このアイアンの特徴である。
ソールは見た目通りに抜けを重視。接地面積が少ないので、ダフり気味にヘッドが入るとソールの跳ね上がりが少ない。ダウンブローの軌道でヘッドの入り方が安定していないと、前後のミスが出やすいだろう。
操作性に関しては、重心距離が短いので自分の意思が伝わりやすく、ドロー、フェードを打ち分けやすい。オートマチックに真っ直ぐ打つよりも、球筋を操ることを求めてくるアイアンだ。
純正装着されている「ダイナミックゴールド 105」は軽量で振り抜きやすい。トップからダウンの切り返しでは手元側のしなりが控えめで、しなりのフィーリングは、日本シャフトの「NSプロ 950GH」に近い感じがする。
「ミズノプロ 319 アイアン」は、メーカーの意図通り、アイアンにソフトな打感を求めるゴルファーの期待に大いに応えてくれる。ダウンブローにヘッドを入れるスキルを求められるが、それをクリアする中・上級者にとっては、球筋を作りやすくスピンが効いた弾道でピンを狙っていける。
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