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フレックスや重量、ヘッドの色まで… “日本仕様”と“US仕様”の違い

中古ショップの売り場をチェックしていると、“並行輸入品”や”US仕様”と書かれた海外メーカーのクラブをよく目にする。実はアメリカの新品ドライバーの市場価格は、399ドルと499ドルの2つがメイン。よほど特殊なものを除き、この2つの価格帯しかないのだ。日本の定価と比べると、かなり安いのが分かるだろう。そこで海外メーカーは「どうしてこんなに安いの?」と言われないように、“日本仕様”という日本人向けの仕様に変更して発売しているのだ。

まず、どこが違うのか? それぞれ製品によって異なるが、一番多いのはシャフト。多くは日本専用シャフトというのが装着されている。日本人の体格、筋力に応じてUS仕様よりも軽く、柔らかくなっている。US仕様は、フレックスが“S”でも、計測してみると日本仕様より1フレックス硬い“X”相当になっていることが多い。また、US仕様のヘッド重量が少し重い場合も多くなっている。総じて、日本仕様よりUS仕様のほうがハードスペックになっているのだ。

また、最近増えてきているのがヘッドの“色”。テーラーメイドのSLDR S ドライバーは、US仕様がグレー、日本仕様が白。キャロウェイのX2 HOT ドライバーX HOT ドライバーは、US仕様はツヤ消し黒だが、日本仕様はツヤありの黒。また、純正シャフトのカラーリングの微妙な違いや、ヘッド重量の違いなど、外見だけではわかりにくい細部の違いもある。日本仕様を買うつもりがウッカリUS仕様を購入してしまい、“アレ、何か違う?”ということが起こりやすくなっているのが現状だ。

中古市場では、日本仕様よりUS仕様の価格が安くなっていることが殆ど。つい衝動買いしてしまう気持ちはわかるが、しっかり確認してから購入してほしい。購入前に中古ショップのスタッフに相談するのもよいだろう。もし間違えて買ってしまっても、現在の中古ショップの多くが“買取保証制度”を設けている。購入したあと一定期間内ならば、通常より高い比率で買い取ってもらえるのだ。もし希望に合わないモデルを購入してしまったとしても、この制度があるから安心だ。中古ショップは何かとマニアックな印象を受けるが、ゴルファーの衝動買いにもセーフティーネットを用意し、初心者にも気軽に利用できる環境となっている。日本仕様とUS仕様の違いは、是非中古ショップを利用して見比べてみてはいかがだろうか。

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