ボーケイ フォージド ウェッジを筒康博が試打「ゲームチェンジャー」
タイトリスト「ボーケイ フォージド ウェッジ」の評価は!?
ツアーで圧倒的な支持を得るタイトリスト「ボーケイ」シリーズの日本専用モデル「ボーケイ フォージド ウェッジ」。フェース設計やソール形状のバリエーションを、国内のコースに適応するべく、緻密な設計を施した自信作となっている。そんな同社が誇るクラフトマン、ボブ・ボーケイ氏の最新モデルを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。変幻自在に球を操るクラブフィッター・筒康博の評価は?
「衝撃的! ボーケイの完成形」
―率直な印象は?
「日本人や、日本の芝に合わせた設計など、いろいろな情報を聞いてきたのですが、それよりも何より、打った際のボールの拾いやすさに衝撃を受けました。勝手ながら、同シリーズは『ボーケイ SM8 ウェッジ』で完成したと思っていたのですが、それを超える性能の高さに驚きました」
―ボールの拾いやすさを演出している要素は?
「ヘッドの構造もさることながら、純正シャフト『BV105』の要素が大きいと言えます。重さ100g前後の軽量シャフトにはない、ウェッジ専用シャフトならではの振り心地があります。真ん中から手元にしなやかさがありつつ、先端が全く暴れない。軽快に振れるのに高さを操作できる。ウェッジの良し悪しは、プレーヤーの腕前に委ねられることが多いですが、これだけ道具に助けてもらえると本当に楽にプレーできると思います」
―抜け感の印象は?
「ロフト角は52、56、58度、ソール形状はM、Kグラインドを試しましたが、すべてに違和感なく、同じフィーリングで構えることができます。『SM8』の時も、同じような感想を持ったのですが、さらに統一感とやさしさを備えています。アプローチに必要な、何となくやわらかい球筋が打てそうな丸みを帯びた形状が、好影響を与えているように感じます」
―前作2019年モデルと比べてどう?
「21年モデルと比べ、19年モデルは当たり所によって打感と打音が異なる欠点が見受けられました。明らかな違いはヘッド内部の比重差。新作はミスヒット時の振動や打音のムラがなく、フェースのどこで当たっても、やわらかい軟鉄の感触が残ります。重心がフェースのド真ん中に位置していて、振り心地とヘッドの動きがバッチリ合う。これを悪いと言う人がいたら、どこが悪いのか教えてもらいたいほど、高評価に感じました」
―それほど…。うーん、正直「SM8」より性能は上?
「そうですね。これまで『フォージド』と『SM』シリーズは、全く別ラインの印象でしたが、今回はどちらを使うか本当に悩んでしまうくらい僅差。言わば『フォージド』が『SM8』の進化版に例えられるようなイメージ。30年前に存在していたら大変なことになっていたと思わせてくれる、まさに時代を変えるゲームチェンジャー的なモデルです」
―どのような人向き?
「自分の技術やアプローチの傾向を知るという意味でも、一度は『ボーケイ』シリーズを手にするべきだと思います。引っかけるタイプなのか、つかまらないタイプなのか。自身の指針となるべく方向性を示してくれるモデル。『アプローチが苦手だからタイトリストは敬遠しよう』という時代は過去の話で、いまはゴルファー自身の向上心さえあれば、食わず嫌いになる必要はありません。『ボーケイ』の入門クラブとして、今回の『フォージド』は最適だと思います」
ウェッジ部門で過去最高得点!【総合評価4.8点】
【スピン性能】4.5
【打 感】5.0
【抜け感】4.5
【バンカー対応力】5.0
【構えやすさ】5.0
・ロフト角:52度/バウンス角10度(Mグラインド)、56度/バウンス角12度(Kグラインド)、58度/バウンス角10度(Mグラインド)
・シャフト:BV105
・使用ボール:市川サンライズゴルフセンター専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、ENEOS市川サンライズゴルフセンター
筒 康博(つつ・やすひろ) プロフィール
プロコーチ、クラフトマン、フィッターとしてプロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイスを経験。江東区・インドアゴルフKz亀戸内「ユニバーサルゴルフ スタジオ」トッププロファイラーを務める。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
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