クラブ試打 三者三様

ステルス ドライバーを万振りマンが試打「弾き系シャフトと合わせたい」

2022/01/22 10:00

テーラーメイド「ステルス ドライバー」の評価は!?

これまでのカーボンの概念をぶち壊す、新テクノロジー導入の「カーボンフェース」を搭載したテーラーメイド「ステルス」シリーズ。未知のクラブとして、打感や打音を全くイメージできない人は多いだろう。そんな注目シリーズのスタンダードモデル「ステルス ドライバー」を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は!?

「『M』偶数モデルの系統に並ぶやさしさ」

弾道の強さは感じられるもののややプッシュアウト気味

―率直な印象は?
「イメージしていたよりも、とてもやさしい印象を受けます。バックスピンが入りやすく、余計なサイドスピンが入らないので、直進性が高いです。フェース素材や見た目の情報を抜きに、性能だけで判断するなら、『M4 ドライバー』『M6 ドライバー』『SIM MAX ドライバー』といったターゲット層の広い、ザ・スタンダードモデルといった印象です」

抑えめな赤色ではあるものの黒ベースの中にあることで映える

―見た目の感想は?
「アドレスして上から見た際、フェースの赤色がはっきり主張してくるので、スイング中にフェース面を意識しやすいです。インパクトの瞬間、フェース面をボールにぶつけてやろうというイメージが湧き、とても芯に当てやすい。これまでにはなかった、操作性のメリットを感じることができるカラーリングに仕上がっています」

60層のカーボンフェースは24gに軽量化

―チタンフェースと比べて打感は?
「チタンフェースと全く遜色なく、ほとんど同じフィーリングです。その中でカチンと弾くというよりも、ボールをつかまえられるやわらかさがあるのが特徴。一度フェース面に食いついてから、打ち出していくまでのコンマ単位の瞬間に、出球をイメージできるやわらかさが感じられます」

総重量:ステルス302g、HD300g、プラス312g(※すべて硬さSの場合)

―兄弟モデルと比べてどう?
「私が3機種の中で選ぶとしたら、アスリートゴルファー向けの『ステルス プラス ドライバー』です。ヘッドが効いているのでしっかり振らないといけないのですが、芯に当たったときのボールの威力が一番強い。一方の『ステルス HD ドライバー』は、『ステルス』よりもバックスピンが入りやすく、安全にフェアウェイを狙っていきたい人、アベレージゴルファー向けという印象を受けます。その間を取ったのが『ステルス』といったところでしょうか」

TENSEI RED TM50 (長さ45.75インチ、重量57g、トルク4.3、バランスD2.5 ※硬さSの場合)

―気になる点は?
「ヘッド自体の重さはそのままでフェースが軽量化されているので、深・低重心になっている分バックスピンが入りやすい。『SIM2』はどんなシャフトにもマッチしやすいと感じたのですが、『ステルス』は純正シャフト『TENSEI RED』のままだと、吹け上がってしまう心配があります。もう少し長さが短いものか、弾き感のあるシャフトにカスタムして使いたいと思いました。フジクラ『スピーダー SLK』や三菱ケミカル『ディアマナ PD』といったモデルが合う気がします」

「思っていたよりもやさしい印象だった」と万振りマン

―どのような人向き?
「やさしさのあるスタンダードモデルということで、アベレージゴルファーからアスリートゴルファーまで、幅広い層に向けたドライバーではないでしょうか。HSが速いパワーのある人でも、フェアウェイを外さないように、方向性重視の一本として使ってもいいと思います。非力な女性ゴルファーには好き嫌いが分かれるところではありますが、一般男性であれば、年齢や腕前を問わず誰でも使えるモデルです」

3項目で4.5点が並ぶ高評価【総合評価4.3点】

【飛距離】4.0
【打 感】4.0
【寛容性】4.5
【操作性】4.5
【構えやすさ】4.5

・ロフト角:10.5度
・シャフト:TENSEI RED TM50(硬さS)
・使用ボール:メトログリーン東陽町専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、メトログリーン東陽町

■ 万振りマン プロフィール

登録者2万人超えのフルスイング系YouTuber。2017年よりYouTubeにて「-Mr.FULLSWING MEN-万振りマン」チャンネルを開設し、数多くの試打動画をアップ。豪快なフルスイングが話題を呼び、人気に火がつく。日本プロドラコン協会(JPDA)B級プロライセンスを取得。

テーラーメイド
発売日:2022/02/04 参考価格: 86,900円