クラブ試打 三者三様

パラダイム Ai スモーク MAX ドライバーを西川みさとが試打「“キャロ顔”がややシャープに」

2024/01/30 20:00

噂の“SMOKE”スタンダードモデル HS40m/s未満の女子プロ評価は!?

25万人分、総数100万以上のスイングデータを元に開発されたAiスマートフェースを搭載したキャロウェイ「パラダイム Ai スモーク」シリーズ。今回はドライバー4機種の中から、飛びとやさしさを両立したスタンダードモデル「パラダイム Ai スモーク MAX ドライバー」をピックアップする。“煙(SMOKE)が立つほど速いスピード感”を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。まずは、1WがHS40m/s未満の女子プロ・西川みさとが試打評価を行った。

「グレーの色味で苦手意識を脱却? つかまりはやや抑えめ」

つかまり切らずにやや右へ

―率直な印象は?
「構えた感じのヘッドの色味は、前作よりスッキリ見えて、シャープで好印象に映りました。サイズ感はそれほど変わっていないと思うのですが、全く大型には見えず、安心感も操作性もイメージできて構えやすかったです。実際に打つと、ボールがつかまり切らない点は気になりましたが、(今回の試打では)後方スライドウエートがノーマル位置のままだったので、もう少しつかまる仕様に調整すれば問題ないと思います」

意外とスッキリ「MAX」のアドレスビュー

―“キャロ顔(同社特有の丸みを帯びた輪郭のこと)”ではなくなった?
「うーん…、そうですね。前作『パラダイム』シリーズは、ネイビーのカラーリングのせいか形状がはっきりと目に映り、全体が大きく広がった四角形に近い印象だったので、やや苦手意識を持っていました。ですが、今作は明るいグレーのおかげか、後方のトウ・ヒール側の膨らみが気にならず、全体もシャープな三角形に見えます。フェース面のストレートさが際立って見えた前作に比べ、今回は三角形に近づいたことで、フェースの自然な丸み(バルジとロール)も視認でき、他社モデルに慣れている私には違和感なく構えることができました」

5万回もの設計とテストで完成した新フェース

―ボールがつかまらなかった要因は?
「自分でも理由がつかみ切れませんでした…。純正シャフト(TENSEI 50 for Callaway)フレックスSで試打したので、フレックスを下げてしなり量を大きくしても良いのかもしれません。SではなくRに切り替え、シャフトに助けてもらえるスペックにすれば、程よいつかまり感を得られる気がします。組み合わせ次第で結果は変わると思いますが、今回試打した中では『―MAX』と『―MAX FAST』は、予想していたよりつかまり具合は抑えたヘッド性能に感じました」

左から「MAX」「MAX D」「MAX FAST」「◆◆◆」

―同シリーズの他3モデルとの違いは?
「『―MAX D』はドローバイアス設計ということで、比較する前身は『パラダイム X ドライバー』と考えると、かなり形状の変化を感じます。色味のおかげかヘッド後方の長さが気にならず、好みのシルエットに変化した印象。『―MAX』より程よい大きさで、好感が持てるほどです。軽量モデル『―MAX FAST』は対照的に大きいですが、操作性が落ちるほど気になるサイズ感でもありません。操作性重視の『―◆◆◆』は予想通りコンパクトで、HSが速くないとボールが上がり切らない性能は、前作『パラダイム ◆◆◆ ドライバー』と同じでしたので、私にはハードな気がしました」

バックスライドウエートは約14g

―今回の「Ai スモーク」の一番の特徴は何だと思う?
「前作の『パラダイム』より向上した構えやすさでしょうか。あまり思うような弾道が出せなかったので、飛距離性能や寛容性の向上は正直判断が付かないといったところです…。搭載されているテクノロジーは進化しているので、確実に精度は上がっていると思うのですが、実際に感じた印象では前作と同じかなぁ…。一段とやさしく生まれ変わったというよりは、前作よりも、もう少しインパクトでつかまえていく意識が必要な気がします」

見た目は◎ つかまり具合は△

―どのような人向き?
「同社のドライバーは、見た目から他社とは異なる特徴が強いので、やはり他社からの移行というよりは、すでに同社モデルを使っている人がメインターゲットになると思います。前作『パラダイム ドライバー』とはそれほど大きな変化は見受けられなかったので、前々作『ローグ ST MAX ドライバー』以前のユーザーが対象になるでしょうか。見た目がすごくギュッと集中しやすくなった変化を感じたので、前作の色味が気になって購入していなかった人にお勧めです」

3.5△が2項目 やや伸び悩み…【総合評価3.8点】

【飛距離】4.0
【打 感】4.0
【寛容性】3.5
【操作性】3.5
【構えやすさ】4.0

・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:TENSEI 50 for Callaway(硬さS)
・使用ボール:リトルグリーンヴァレー船橋専用レンジボール

取材協力/トラックマンジャパン株式会社、リトルグリーンヴァレー船橋

■ 西川みさと プロフィール

1977年7月10日生まれ、埼玉県出身。1998年「日本女子学生選手権」にて優勝し、大山志保古閑美保らとともにナショナルチームで海外大会に出場。2002年にプロテスト合格後は、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで活躍。23年国内女子シニア「JLPGAレジェンズチャンピオンシップ」優勝。

キャロウェイ
リアルなスイングデータにより生まれた新次元の飛びとやさしさのスタンダードモデル
発売日:2024/02/02 参考価格: 96,800円