プロギア RS F ドライバーを宮下敏弥が試打「低スピンで悩む人に最強の『F』」
新機能「X」が追加したギリギリヘッド テックNo.1の飛ばし屋コーチの評価は!?
プロギア RS F ドライバーを国内ゴルフテックNo.1の飛ばし屋コーチが試打したら…【宮下敏弥】
過去の初速性能と強弾道にやさしさをプラスしたプロギア新「RS」シリーズ。これまで以上のギリギリな初速性能を追求した上に、新たに開発した「X(クロス)カートリッジ」によって弾道調整幅を4方向に拡大し、より多様な弾道調整が可能となった。そんな同社自信作を、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。国内ゴルフテックNo.1の飛ばし屋コーチ・宮下敏弥がフェードモデル「RS F ドライバー」の試打評価を行った。
「初速76m/s 総距離309yd フェードヒッターでなくても試すべき」
―率直な印象は?
「打った瞬間から、初速がかなり出ていそうな感覚でした。実際に弾道データを見てもボール初速は普段より出ていましたし(平均76.6m/s)、飛距離も平均309.0ydと好結果が残せました。シリーズ全体を通して若干スピン量は多めですが、適正のシャフトを組み合わせて自分好みのスペックを見つけられれば、大きな武器になると思います。実際にコースでも強弾道で遠くへ飛ばせそうな実感の湧くドライバーだと感じました」
―「F」の見た目の評価は?
「実際小ぶりな形状ではあるのですが、マット加工のデザインでより締まって見える。その分、サテン加工のツヤツヤしたタイプより小ぶりに見えます。私はキャロウェイ『パラダイム Ai スモーク ◆◆◆ ドライバー』を使っていますが、視覚から強そうで飛びそうな印象はこちらのほうが持てる気がしました。大型で光沢のあるヘッドだと少しもっさりとして苦手という人には、シャープに振り切れるイメージの湧く今作は、扱いやすく感じるのではないでしょうか」
―他の兄弟モデルと比べると?
「3機種とも見た目も性能もすごく近い印象を受けました。他社のラインアップは、ロースピン(LS)モデルだけHSの速い人向けに特化しているイメージがあるのですが、同社のシリーズは3機種が同列に並んでいる印象です。横一列に並んだ状態でストレートorドローorフェードと理想の弾道で分けられている感じ。スタンダードモデルは、若干スピン量は多くなりますが、見た目の違いはなく寛容性を上乗せさせた『F』といったところ。『MAX』は、ややサイズは大きめで少し左を向いて見えますが、弾道ではつかまりすぎることもなく、決して構えにくく感じません。スピンやはり多いですが、逆に高く上がってキャリーを出せるので、無理せず高さを出したい多くのアベレージゴルファーに人気が出ると思います」
―「F」でもスピン量はやや多め?
「そうですねー、ちょっと多く出てはいるかなー…(平均2686rpm)。ただ、私は元々スピンが多く入るタイプなので、今回の結果は逆に抑えられているほうかもしれません。シャフトの相性もあるため、もう少し硬めのカスタムシャフトと合わせれば、“ギリギリ”の反発性能を今より発揮できる気がします。初めて同社のドライバーを打ちましたが、ここまで初速に振りきった尖った性能には、正直驚きました。スペックも合わせて、ハマったらビッグキャリーが出せる。可能性の広がるモデルだと実感しました」
―あえて気になるデメリットは?
「先ほど述べた若干多めのスピン量と、ちょっと硬く感じられるパチンという弾きの強い打感でしょうか。現在、特に海外ブランドのモデルは、まろやかというか打音の音量が小さいモデルが多いなか、ちょっと一線を画したやや高めの打音が影響している気がします。あくまでも個人の好みの問題ですが、もうちょっとボールを長く押したい気分。インパクトでフェース面にボールがくっ付く感触がもう少し長めだと、ボールを強く押し出し、気持ちよく飛ばせる気がしました」
―どのような人向き?
「スピードはあるけれどスピン量が少なく、ドロップ回転を起こして途中で落っこちてしまう球筋の人向き。スピン量が若干多い性能を活かすなら、逆にスピン量が少なくて悩んでいる人に使ってもらいたい。うまくマッチすれば最強に飛ぶアイテムになり得る気がします。ボール初速は非常に出るので、フェードの『F』ではありますが持ち球を選ばずに飛距離アップを目指す全ゴルファーに試してほしい。他社のLSタイプと比べ、つかまりにくさはそれほど感じないため、限定モデル=上級者向けというイメージを持たずに、気楽に試せる一本だと思います」
ビッグドライブ連発で飛距離◎ 小ぶりサイズで構えやすさも◎【総合評価4.4点】
【飛距離】5.0
【打 感】4.0
【寛容性】4.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】5.0
・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:Tour AD FOR PRGR(硬さS/M43)
・使用ボール:リトルグリーンヴァレー船橋専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、リトルグリーンヴァレー船橋
宮下敏弥(みやした・としや) プロフィール
1999年生まれ、神奈川県出身。小学校から高校までサッカーに打ち込み、ケガを理由で大学からゴルフに転向。わずか2年でベストスコア65をたたき出し、最終的にチームの主将を務めた。ゴルフ上達の最短ルートを心得ていると自負しているゴルフテック期待の若手コーチ。週2~3回のウエートトレーニングを欠かさず、筋力には自信あり。得意のドライバーショットは300ydを超える。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
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- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
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