西川みさと「つかまりすぎ & 軽すぎ」

―率直な印象は？
「やや厳しめ（総合評価3.8点/5点満点中）に採点したのは、思ったよりやさしすぎる部分が要因となっています」

―やさしすぎ？
「はい。すごいつかまりが良くて、飛距離性能は高いと思いますが、あまりにもつかまりすぎて、操作性が足りない気がしました。持ち球がドローの私にとっては、つかまりが強すぎて結果的にフックになってしまったので、そのように感じたのかもしれません」

―スライサー向き？
「そうですね。性能的にはしっかりつかまるので、右にミスが多い人は恩恵を受けられると思います。またスライサーでなくても、性能を理解したうえで、うまく使いこなせれば、誰でも飛距離は出せるかと思いますよ」

それほど大きなミスではないが、「RS E」と比べるとつかまる回数は多かった

―他に気になる点は？
「ちょっと想像していたより、全体的に重量感が軽すぎる点です。私くらいのHS（30m/s台後半)の人でも、振りすぎてしまうかもしれません」

―「RS E」と比べてどう？
「私は『RS E』のほうが良かったかも…（笑）。打感は『RS RED』のほうが適度に重さがあって、ちょうど良い印象でした。やさしいのが『RS E』で、やさしすぎるのが『RS RED』。それでもノープレッシャーな状況なら、少しHSを落として調整していけば、『RS RED』でも十分武器になるとは思います。ただ、実際に緊張感のあるティショットだと、思うようには飛ばせない印象をもちました」

―どのような人向き？
「私よりもう少し非力な女性かシニア向きかと思います。HSでいうと30m/s台前半くらい。ただ、厳密にいえば、HSより持ち球によるところが大きいので、ドローやフック系の人に向かないと言ったほうが的確かもしれません」

※使用スペック／ロフト角:10.5度、RS RED専用 スピーダー エボリューション for PRGR(約41g・硬さR/M37)

■ 西川みさと（42）

HS40未満の技巧派プロ。1998年「日本女子学生選手権」優勝。2002年にプロ転向後、美しいスイングを武器にレギュラーツアーで活躍。身長159cm。

• 1WのHS40台・筒康博の場合
• 1WのHS50台・万振りマンの場合