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14本中2本をパターに!? “二刀流”がメリット大な理由

パターといえば“1本持ち”が常識――。だが、多くの女子プロゴルファーを教えるパッティングコーチ・大本研太郎氏が推奨するのは、14本中2本を異なるモデルでそろえる“二刀流”だ。青木瀬令奈今季取り入れた試合と練習時で替えるスタイルとは違う、バッグに異なる2本を入れ、グリーン上で使い分けるセッティング。その意図する根拠と効果を大本氏に聞いた。

■実は10年以上前から提案 流行しなかったのはプロのせい?

初めに考案した経緯について聞くと、第一声で苦笑いを浮かべる大本氏。「実はこの理論は、今に始まったわけではなく、10年以上前からアマチュアの方にすすめているものです。誰も積極的に採用してくれないため、広まってくれません…」

「アマチュアの皆さんに採用されない一番の理由は、『ツアー選手が(2本も)使っていないから』だと思います。ゴルフを熟知したプロが模範となるのは当然。ですが、毎試合コースに出て、日々練習を繰り返しているプロは、1本で事足りてしまうもの。練習時間の少ないアベレージゴルファーは、もっとクラブに頼っていいという思いから、この提案が頭に浮かびました」

■距離感と方向性 脳をリセットするために

パターを1本に絞るルールはなく、14本の構成は自由だ。ラウンド中の使用頻度を考えると、今まで“1本持ち”に疑問を抱かなかったことが不思議にも思えてくる。では、“二刀流”のメリットは何なのか?

「パットの課題は大きく分けて2つ。それは、距離感と方向性です。この2つは全く異なるもので、使う脳(思考)も別もの。距離感は、パッティングというよりもアプローチに近いイメージで、“寄せる”ための脳。方向性は、確実に転がしていくイメージで、“狙う”ための脳を使います。“二刀流”は2つの脳を切り替えるためのリセット法として、それぞれに適したパターを使い分ける考え方です」

「メリットは、簡単にいってしまうと“集中”できること。集中とは、イメージした場所に正しく打てると定義すると、2つの課題を同時に考えるよりも、どちらか1つに絞って対応するほうが、絶対的に“集中”しやすい。アイアンショットは、10yd刻みの距離を打ち分けるため、ロフト角の異なる番手を5~6本使いますが、グリーン上では10m以上も1m以下も、全て1本で対応するとなると、自分でやるべきことが増えてしまう。できる限り“集中”できる環境に置くため、余計な思考を切り捨てることが重要だと思います」

■L字パターを見直すべき! 具体的な2本の選び方

では、具体的にどのようなをモデルを選ぶべきか?

「1本は距離感を担当するパターです。アプローチの延長で考えられるモデルで、フェース面の開閉がしやすく、ウェッジに似たトウバランス(平らな地面にシャフトを置いたときに横を向く構造)が適しています。シンプルなブレード型や小型マレットなど、小ぶりなサイズ感のモデルのほうがイメージは湧きやすい。ウェッジやチッパーに近い感覚として、L字マレットも見直していい形状といえます」

「もう1本は、方向性を担当するパターです。残り1~2mの状況で、ターゲットに確実にフェース面を合わせられるモデル。形状の好みはそれぞれ違いますが、地面に置いたときにスッと構えられるデザインがおすすめです。サイズは小さいものより、大きいほうが安定感が出て、方向のイメージが出しやすいと感じる人は多いと思います」

「選ぶ基準のひとつとして、ロフト角も重要。パターにロフト角があるの? と思われるかもしれませんが、一般的に3~4度の角度が付いています。距離感担当のパターを選ぶ際は、少し寝ている4~5度のものを選び、出球を少し浮かせることでピッチ&ランのアプローチ感覚が生まれ、距離感がつかみやすくなります」

■他の12本はどうする? セッティングの見直し方

パターを2本使うとなると、困るのは14本の組み合わせだ。パターを増やした代わりに、何を減らせば良いのか?

「14本は上限であって、きっちり入れる必要はありませんよ」と前置きした大本氏は、「そもそもアマチュアの皆さんは、クラブを多く持ち過ぎでは」と指摘する。

「フェアウェイウッドを、3Wと5Wで2本入れているゴルファーの中で、その差をしっかり把握している人はごく僅か。平均スコア90~100のゴルファーにとっては、4W1本で十分対応できます。最近はウェッジを3~4本入れるプロも増えましたが、アベレージゴルファーにとっては選択肢が増え、余計な思考を増やすだけかもしれません」

■パター購入の傾向に問題? 距離感を軽視した現状が

最後に「最近のクラブの購入スタイルが、方向性に特化したパターばかりを選びやすくしています」と、購入方法の変化の影響についても言及する。

「パターの購入を考えたとき、量販店で試打する際にパターの顔や据わり、2~3m先のカップに入ることを試す人は多いですが、距離感に着目している人はほとんどいません。広大な面積のパット売り場が少ないことも理由に挙げられますし、ネットでの購入が増え、画像だけで判断すると、どうしても安心感を求める傾向が強くなっている気がします」

「また、方向性を極端に重視しているゴルファーが多いことも事実。プロのカップイン率は、1mで10割近く、2mで5割~6割、3mで3割~4割…に対し、アマチュアは1mで8~9割、2mでは4割~5割、3mだと2~3割に減ってしまうものです。それにも関わらず、無暗に狙い過ぎてカップを大オーバーさせ、返しのパットも…となっていては、一向に3パットは減りません。まずは“寄せる”イメージが湧くモデルを探し出すところから始めてみてはいかがでしょうか」

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大本研太郎(おおもと・けんたろう) プロフィール

1974年生まれ、PGAティーチングプロA級。株式会社スポーツラボ代表として、2012年パターレッスン専用スタジオ「パットラボ」、13年「GPC恵比寿」を開設。スコアメイクに重要なショートゲーム改善の研究を進め、特に重要性の高いパッティング指導に力を入れる。最近では藤田さいき東浩子臼井麗香らのコーチも務める。

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