シャフトとヘッドの相性を調査せよ!
【方向性重視】狭いフェアウェイをとらえるのは良い意味での“鈍感”シャフト
方向性 第1位 グラファイトデザイン ツアーAD BBシリーズ
鮮やかなブルーが特徴的なツアーAD BBシリーズ。先端から中間部分の剛性を高めて、シャフト挙動を安定させ方向性を向上させたシャフト。
装着されているヘッドは、ツアーステージ X-DRIVE 705 type455と、ミズノ JPX EIII。前者はコントロール性を重視したヘッドで後者は直進性を重視したヘッドと正反対の特性を持ったモデルが組み合わされている。それだけヘッドを選ばないクセのないシャフトだということが見て取れる。
打ち手は堀奈津佳プロと工藤遥香プロ。すごく飛ぶ選手というよりは、ショット巧者の印象が強い。いたずらに飛距離を追求せず、確実にフェアウェイキープしながらショットでスコアを作っていく。そんなゴルファーに好まれる安定性の高いシャフトだ。
【堀奈津佳のスペックデータ】
ドライバー:ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 705(9.5度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD BB(6S)
方向性 第2位 藤倉シャフト ランバックス タイプSシリーズ
昨年から女子プロの中では、使用者の多いランバックス タイプSシリーズ。キックポイントは飛距離重視系に多い先端よりだが、このシャフトは非常に粘り、敏感に動きにくい設計がされている。それだけ極端な動きをせず、安定したスイングがしやすいということ。
組み合わされるヘッドは、テーラーメイドのジェットスピードとブリヂストンのファイズIII。これらのヘッドはどちらもロースピンで直進性の高いボールが打ちやすい設計だ。
使用者は、馬場ゆかりプロと比嘉真美子プロ。どちらも小柄だがツアーでは飛ばし屋の域に入る選手で自分のパワーで飛ばし、クラブで安定感を出すといった考えが組み合わせから感じ取れる。安定した飛距離で曲げたくない人に向いているシャフトだ。
【比嘉真美子のスペックデータ】
ドライバー:ブリヂストン ファイズIII(9.5度)
シャフト:藤倉シャフト ランバックス タイプS(6S)
方向性 第3位 グラファイトデザイン ツアーAD DIシリーズ
発売から5年が経過しているにも関わらず根強くファンがいるDIシリーズ。一言でいえば“動かないシャフト”だ。悪い意味ではなく、余計なしなりを抑えミスしても曲り幅を少なくする意図が見て取れる。叩きにいっても当たり負けしない縦横の飛距離誤差が少ないシャフトと言える。
装着されていたヘッドはテーラーメイドのジェットスピード。直進性の高いロースピンボールが打ちやすいヘッドに動かないシャフトで曲りを極力抑えた組み合わせ。
使用者は、山村彩恵プロ。同選手は、ツアープロ同士のドラコン大会で2位になるなど、ツアーでも飛距離は上位に入る。自分のパワーである程度の飛距離が出せるからこそ選べるシャフトであるといえる。
【山村彩恵のスペックデータ】
ドライバー:テーラーメイド ジェットスピード(9.5度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD DI(5S)