文部科学大臣から“はやぶさプロジェクト”への貢献を認められ感謝状が贈られた

GDO「今後の商品展開は」

阪根「18万のフルオーダーメイドと12万のセミオーダーモデルの2種類を主力製品として展開しています。本来ならシャフトメーカーとしては高級モデルの発売後に廉価版を発売するべきなのでしょうが、現状通りの2モデルで、できる限り性能を進化させていきます。デザインはカーボンの質感と美しさを生かして、派手なデザインを加える予定はありません。よくみると“seven dreamers”とわかる程度で構わないのです」

GDO「なぜ釣りや自転車ではなく“ゴルフ”なのでしょうか」

阪根「製品精度の要求が圧倒的に高く、自社の開発技術が生かせると考えたからです。自動車は軽量化の要求値は高いですが、意外に要求精度は高くありません。ゴルフは相当遠くに小さなボールを精度高く運ぶスポーツで、精度が低い道具で頑張って練習するのと、ブレのない精度の高い道具で練習するのでは、結果に圧倒的な違いが生じます。人間は器用ですので道具のばらつきを自然にカバーしてしまうことで、本来のスイング技術習得へ支障をきたします。安心できる道具を使って、純粋に技術の向上に専念できる環境をゴルファーに与えることができると確信しています」

（GDO編集長／向井康子）