松山英樹の“歴代ドライバー”を中古で振り返る
6月第2週からの再開を目指すPGAツアーで戦う松山英樹は、中断直前の3月「ザ・プレーヤーズ選手権」初日を単独首位で発進。徐々に調子を上げていたこともあり、再開後の活躍が期待される。今回は、松山の主なドライバー遍歴を中古ショップの視点で振り返ってみよう。
まずは、2008年に発売された住友ゴム工業の「スリクソン ZR-30 ドライバー」。13年のプロ入り前から使用し、その年の日本ツアーで賞金王を獲得した。翌年から参戦したPGAツアーでも、16年の途中まで使い続けた。現在は本数が少ないため中古ショップで見つけることは難しいが、12年前のモデルとあり6000円台から販売されている。
16年10月の「WGC HSBCチャンピオンズ」制覇、17年2月の「フェニックスオープン」連覇の時には、キャロウェイの「グレート ビッグバーサ ドライバー」を使用。こちらも最新モデルではなく、15年秋に発売されたものだった。このドライバーは長く中古ショップで人気があり、品薄状態。ボールのつかまりがよく、ミスにも強いモデルで、1万円台から手に入る。
18年はテーラーメイドの「M3 440 ドライバー」、19年は「M5 ツアー ドライバー」と最新モデルを投入した。今シーズンも、いろいろテストしているようだが、ツアー中断直前には同社の「SIM MAX ドライバー」を握っていた。中古では「M3 440」は2万円台から、「M5 ツアー」は3万円台から、最新モデルの「SIM MAX」は4万円台から見つけることができる。
「ZR-30」、「M3 440」、「M5ツアー」は、ボールのつかまりを抑えたハードヒッター向け。一方、「グレート ビッグバーサ」、「SIM MAX」はつかまりがよく、ミスに強いやさしいモデルとなっている。一貫した特徴はないところを見ると、やはりトッププロでもクラブ選びに試行錯誤していることがうかがい知れるだろう。