昨季の米男子ツアー優勝1Wが中古で値下がり傾向? 最多勝は「SIM」
今年9月に閉幕した米国男子ツアーの2019-20年シーズンは、新型コロナウイルスの影響で「全英オープン」を含む11試合が中止。それでも36試合が開催され、多くのチャンピオンが誕生した。今回は、世界最高峰のツアーで勝利を重ねたドライバーを、中古ショップ目線で分析する。
最も勝利数が多かったメーカーのひとつが11勝のテーラーメイド。そのうち「SIM ドライバー」はシーズン最多の8勝をマークし、ダスティン・ジョンソンが3勝、コリン・モリカワとジョン・ラームが2勝ずつを挙げた。すでに2021年モデルの「SIM2」がスクープされているが、まだまだ人気は高い。中古市場では3万円台後半からとなっているが、在庫は増加傾向で、新モデル発売以降は価格が下がってくるものと予想される。
同じく11勝で並んだタイトリストは「TS3 ドライバー」が6勝、「TS4 ドライバー」と「TS2 ドライバー」が2勝ずつ、「917 D2 ドライバー」が1勝を飾った。最新モデルの「TSi」シリーズが登場したため、中古価格は大幅ダウン。「TS3」は、2万円台前半から手に入るようになり人気が再燃。中古では品薄傾向となってきた。
10勝のピンは「G410 LST ドライバー」が5勝、「G400 LST ドライバー」が3勝、「G400 ドライバー」と「G410 PLUS ドライバー」が1勝ずつと、様々なモデルが並んだ。「G410 LST」は、一時期品薄で高値のままだったが、新モデルの投入で2万円台後半から見つけられ、在庫数も増加傾向だ。
勝利数が多いモデルに共通しているのが、左へのミスが出にくく、低スピンでコントロール性が高いという点。ハードヒッター向けの印象が強いが、これらのモデルもシャフトを選べば、アマチュアでも使いこなせるやさしさがある。どれも中古ショップでは値下がり傾向にあるので、安心して叩いていけるドライバーが欲しい人にはオススメと言えるだろう。