「G25、RAZR、M2、SIM2、Qi10、RADSPEED…」松山英樹の歴代FWを中古で振り返る

「G25、RAZR、M2、SIM2、Qi10、RADSPEED…」松山英樹の歴代FWを中古で振りかえる
Qi10、RADSPEED、SIM2…松山英樹の使用歴代フェアウェイウッドたち

松山英樹はクラブ選びの探求心が強く、テストを欠かさない。特にフェアウェイウッド(FW)はあらゆるメーカーのモデルを試す。過去に試合で使用してきたFWは名品揃い。中古でお求めやすい商品を紹介する。中には1万円を切るものあるから要チェックだ。

松山好みのFWを分析してみる

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現在使用中の3Wは不動の「Qi10」コアモデル

松山はこれまでFWの選択に神経を使ってきた。特に使用頻度が高い3Wにおいては、球の打ち出し、高さ、つかまり、打感といったあらゆる点において妥協がない。ツアー会場では各社の新モデルが出るたびにテストする様子が目撃されている。

その実績から意外に思うかもしれないが、難度の高いモデルはあまり選んでいない。現在使用中のテーラーメイド「Qi10」(2024年)に代表されるように、ヘッドサイズは大きめ(Qi10の3Wは体積195cc)で、投影面積も大きめなものを好む。仮にヘッド体積が小さくても、投影面積は大きいことがほとんどで、ニュートラルな特性を持つクラブを選ぶ。

松山お墨付き 1万円以下で見つかるFWは

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国内デビュー時はキャロウェイのフェアウェイウッドだった

古いもので、まだ手に入りそうなFWで言うと、2015年に使用したピン「G25」(2013年)、テーラーメイド「エアロバーナー」(2015年)、16年のテーラーメイド「ロケットボールズ ステージ2」(2013年)が挙がる。

キャロウェイの「RAZR X BLACK」(2013年)を一度使用した後、17年には再び「ロケットボールズ ステージ2」に戻った。同年の途中からテーラーメイド「M2」(2017年)を愛用。どのモデルも現在は5000円から1万円前後で見つかるだろう。

予算2万円で探すなら

2019年に使用したテーラーメイド「M4」(2018年)、20年のテーラーメイド「SIM MAX」(2020年)は1万円台前半から見つかる。

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長期政権だった「SIM2」

テーラーメイド「SIM2」(2021年)は21年「マスターズ」と「ZOZOチャンピオンシップ」、22年の「ソニーオープンinハワイ」を制した3W。これまでの傾向からすると、ヘッド体積175ccは小さめ。チタンボディ、カーボンクラウン、ソールにはタングステンが装着された低重心設計モデルだ。

筆者も憧れて3W、5Wを両方購入。見た目に反して、意外と扱いやすかった記憶がある。クラブ長が短めだったが、ボールも上がりやすかった。最近は2万円以下でも見つかるようになってきたので、購入のチャンスかも。

現在も使用中のモデルはまだ高値

2024年以降は「Qi10」(2024年)を選んだ。スコッティ・シェフラー(米国)やロリー・マキロイ(北アイルランド)も使っている。ヘッドも大きく扱いやすいモデルと言える。中古価格は高値で推移していて、まだ2万円以上をキープしている。

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なかなか替えが見つからないコブラの5W

ちなみに21年から、もはや不動のクラブとも言える5Wのコブラ「キング RADSPEED ツアー」(2021年)はレア。こちらはヘッド体積が小さく、「ユーティリティ?」と言いたくなるサイズ感で、十分なヘッドスピードがないと扱いにくい。ミスヒットにもシビアで、憧れのままにしておいたほうが無難かも…。

松山に学ぶべきFW選びのポイントは?

松山は2015年から19年にかけて、FWを目まぐるしく変更した。とはいえ、シャフトはグラファイトデザインの「ツアーAD DI」で一貫している。1Wのシャフトも同じだ。シャフトを替えないことで、ヘッドの特性を把握し、より良いものを追求できる。

一般アマチュアはヘッドと一緒にシャフトも替えることがほとんどで、そのたびにヘッドの挙動、取るべきタイミングも変わってしまう。“FW難民”の自覚があるゴルファーはまず、自分に合うシャフト選びから始めることをオススメしたい。FWは飛べば良いというクラブではないため、賞味期限が長い。「替える勇気と替えない勇気」を持つことで、長く使えるクラブが見つかるだろう。(文・田島基晴)

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田島基晴 プロフィール

1963年生まれ。ゴルフギア好きが高じて、地元広島に中古ショップ「レプトン」のゴルフ部門を設立。現在は店舗で得たギア知識を活かし、ゴルフライターとして活躍。YouTube動画の企画編集やブログ執筆など活動は多岐にわたる。

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