ラフからのショット フェース「開く」or「開かない」、どっち?/教えて市原弘大編
夏ラフでのアイアンショット、どうしてる…!?
この季節、厄介となるのが伸び切った深いラフ。“夏ラフ”と呼ばれる深いラフからのセカンドショットで、一つ疑問に思うことはないだろうか。それは、アドレス時のフェースの開き具合。芝の抵抗を受けないようにフェースを『開く』か、それともいつも通り『開かない』で打つか…!? 今回もショットメーカー市原弘大プロにお答えいただいた。
アベレージゴルファーの調査結果は、左図のように『開かない』派が優勢。理由は「いつもの打ち方と変えていたらミスが出るから」(Mさん/55歳)、「開いて打つとシャンクしてしまうので」(YKさん/42歳)という声が多かった。
アベレージゴルファーの意見では『開かない』という声が多かったが、果たして市原弘大プロの見解は……!?
(以下、市原プロの解説)
『状況に応じて変える』が正解!
「夏から秋の初め頃は、芝も元気で密度が高く、ラフからのショットはヘッドの抜けが悪くなります。ヘッドの抜けを良くするためにフェースを開くのは有効な方法ですが、ボールの沈み具合や芝目の向きによってはミスにつながることも。フェースを開くか否かは、“状況によって変える”というのが僕の答えです。
ボールが沈んでいたら『開く』
例えば、ラフの中にボールがスッポリ沈んでいて、地面との間にヘッドが入る隙間がない状況なら、アドレスでフェースを少し開いて打ちます。フェースを開くとロフトが寝ます。ロフトを寝かすことで、通常時に構えたときよりソールを広く使えるのです。芝の抵抗が減り、ヘッドがスッと入ってくれるので、ラフに深く沈んだボールでもフェースで拾うことができます。
ボールが浮いていたら『開かない』
同じラフでも芝の上にボールが浮いていて、地面との間に隙間がある場合は、フェースを開かず、スクエアに構えて打ちます。理由はフェースを開いてしまうと、ヘッドがボールの下に入り込んで“だるま落とし”のミスになりやすいからです。
逆目の場合は『開く』!
またフェースを『開く』か『開かない』かは、ラフの芝目の方向でも変わります。目標に向かって順目なら、芝の抵抗が少なく、ボールも浮きやすいので、フェースをスクエアに構えます。逆目のラフに入っているときは芝の抵抗が強いので、フェースを開いて構え、ヘッドの抜けを良くします。
似たラフで、1度素振りしよう!
芝の向きが順目か逆目かは目で見ればわかりますが、難しいのはボールが浮いているか沈んでいるかの判断です。沈み具合を確認しようと、ボールのすぐ後ろにヘッドを置くと、ボールが動いたり、ライの改善というペナルティになる危険性もあります。状況を確認するときは、ボールから少し離れた場所の似たようなラフを見つけ、ヘッドを置いてみたり、素振りをするとよいでしょう」。
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