自然と“タメ”が作れる手の動きを覚えよう
ミスにミスを掛け合わせて真っ直ぐ打ち出す現状から抜け出そう
スイングを「殺してしまう」デスムーブとは、アメリカのトップコーチ、ジム・マクリーンの言葉だが、トップまでにデスムーブが起きると、それを取り返すため、通常のスイングには必要のない余計な動きでミスを取り戻さなければならない。つまり余計な動きを余計な動きで打ち消す。これでは本来のパワーがボールに伝わるはずがないだろう。今回は前回同様、特にやっかいなデスムーブ複合型を解説頂きながらその対処法を永井プロに教えて頂く。「今回は実際にボールを打ちながらデスムーブを考えていきましょう。テークバックでのクラブの使い方がポイントになります。」
デスムーブ複合型は右に飛ぶ要素が揃っている
フェースが開きすぎるデスムーブAとインサイドにクラブが外れるデスムーブBが合わさったデスムーブ複合型は、ボールが右に飛び出す要素が二つも揃っています。この状態でボールを真っ直ぐ打ち出すためにはフェースを大きく返して巻き込むか、身体の動きで引っ張り込まなければボールは真っ直ぐ飛びません。つまり無駄な動きを打ち消すために無駄な動きをするわけですから、根本の無駄な動きをなくさない限り、効率良いスイングには辿り着けません。結果的にボールが真っ直ぐ飛べばいいのですが、ここがゴルフの奥深いところでもあります。
ボールが右に出てしまうのはクラブやフェースが寝てしまうから
今回説明しているデスムーブは、アドレスからトップまでのミス。走り幅跳びに例えると助走の段階で起きてしまう動きです。助走でのミスをジャンプで取り戻すのは不可能です。デスムーブは総じてターゲットに対し、右方向に飛ぶスイングエラー。これはゴルフクラブの構造も大きく影響しています。デスムーブAはフェースの過剰な開き、デスムーブBのクラブのインサイド方向への外れ等、これらの動きはフェースもクラブも横方向へ倒れる形で、一般的に“クラブが寝る”という言葉で表現されています。
- 永井 延宏(ながい のぶひろ)
- 1969年2月2日生。埼玉県出身。
「ホールインワン」「プロゴルファー猿」などのゴルフマンガの影響を受け、 10歳よりゴルフをはじめる。日本大学櫻丘高校ゴルフ部主将を務め、日本大学文理学部に進学。その後、練習場やゴルフ場に勤務しながら、多くのアマチュア競技大会に参加。 1994年には、ゴルフ留学のため渡米し、フロリダ、コロラド、カリフォルニアへ。フロリダ州オーランドを拠点に試合をしながら、ジム・マクリーンなどのアメリカ最先端のティーチング・ノウハウを学ぶ。帰国後、 レッスン活動をを開始し、2006年にはレッスン オブ ザ イヤーを受賞。
- 永井延宏プロフィール | DEEP IN GOLF ゴルフティーチングプロ 永井延宏 http://www.deepingolf.com/profile/
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー
あなたにおすすめ
レッスン
女子プロレスキュー | シチュエーション別に女子プロゴルファーがわかりやすく解説 |
---|---|
振るBODYメソッド | ゴルフスイングに適したストレッチ法をスポーツトレーナーが解説 |
U-25世代LESSON | ツアーで活躍する若手プロゴルファーの旬なレッスン |
lesson-topics | 新着レッスントピックス |
スイング辞典by内藤雄士 | 一見難しそうなレッスン用語を掘り下げて解説 |
カン違いだらけのゴルフルール | ゴルフルールをQ&Aで解説 |