スイングの始動から腰までは、ヘッドを回転させない
正しくクラブを動かせば、フェースを開く意識は要らない
この企画を読んで頂いている方は、うすうす感じていらっしゃると思いますが、フェースが開くというのは、フェースの回転だけでなく、プレーンやクラブのポジションが大きく影響するということです。始動から8時の方向まではフェースを0度に保ちながらクラブを立てて。8時から12時まではスイングプレーンに沿ってシャフトを半回転させれば自然と目安となる50度まで開く。つまり自分で“フェースを開く”という意識や操作は全くいらないのです。
ゴルフクラブ自体が常にフェースを開く傾向やプレーンのインサイドに外れたがる特性があるので、ほとんどのゴルファーはスイング中にそれを打ち消す努力をしなければならず、フェースを開く意識や動きが必要なゴルファーは、ごく一部に限られると言えます。
テークバックでのクラブの正しい動かし方のおさらい
テークバックでのクラブの正しい動かし方はご理解頂けましたでしょうか?順を追っておさらいしていくと、
・初動から8時まではフェースは0度のまま
・アドレスから8時の位置まではグリップエンドと身体の距離を均等に保つ
・シャフトは8時の方向からクラブヘッドが手元のやや外側を通るように立てて動かす
・8時から12時まではシャフトをスイングプレーン上で半回転させる
となります。テークバックで正しい形でできれば、効率良いインパクトを作りやすくなり、結果飛距離アップや曲りの少ないボールが打てるようになるのです。
身体の動かし方でフェースコントロールを考える
ここまでは、どちらかというとクラブの動かし方を中心に正しいフェースコントロールの仕方を説明してきました。ボールに直接エネルギーを伝えるのはクラブなので正しいクラブの動かし方を覚えることは非常に重要です。しかしクラブの動かし方だけの説明では、伝わらない部分もあります。次回からは身体の動かし方や、身体のどの部分を意識すればクラブが上手く扱えるのか等を軸にフェースコントロールの仕方をご説明していきたいと思います。クラブから、身体から、どちらでもイメージしやすいほうから覚えていただき、皆さんの上達のお手伝いになればうれしいです。
- 永井 延宏(ながい のぶひろ)
- 1969年2月2日生。埼玉県出身。
「ホールインワン」「プロゴルファー猿」などのゴルフマンガの影響を受け、 10歳よりゴルフをはじめる。日本大学櫻丘高校ゴルフ部主将を務め、日本大学文理学部に進学。その後、練習場やゴルフ場に勤務しながら、多くのアマチュア競技大会に参加。 1994年には、ゴルフ留学のため渡米し、フロリダ、コロラド、カリフォルニアへ。フロリダ州オーランドを拠点に試合をしながら、ジム・マクリーンなどのアメリカ最先端のティーチング・ノウハウを学ぶ。帰国後、 レッスン活動をを開始し、2006年にはレッスン オブ ザ イヤーを受賞。
- 永井延宏プロフィール | DEEP IN GOLF ゴルフティーチングプロ 永井延宏 http://www.deepingolf.com/profile/
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
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