第4回 強いフックを克服するにはここを直せ!
腕の力で打っていると、球筋は不安定になりやすい
堀尾プロ「インサイドアウト軌道の河本さんは、本来、フェースをスクエアに戻せていれば、ドロー系の弾道が出るはずです。ところが、大きなフックとプッシュアウトに悩まれています。この原因は、インパクト時のフェース面の向きに注目すればわかります。ヘッド軌道に加え、フェース面の向きにバラつきが出てしまうと、球筋は右へも左へも曲がってしまうのです。」
河本さんのインパクト
■ インパクト時のフェース角が、インサイドアウトの軌道に対して閉じている
※インサイドアウト軌道の場合、
インパクト時にフェースが閉じると強いフック、開くとプッシュアウトが出る
■堀尾プロの解説
堀尾プロ「ボールの飛び出し方向はヘッド軌道、曲がる方向や幅はフェース面に大きく影響を受けます。インサイドアウト軌道の河本さんは、ボールが右に飛び出しやすいわけです。その軌道でインパクト時のフェースが、目標に対して開いていればプッシュアウト、閉じていればフックになるのです。河本さんの場合、パワーがあるので、曲がり幅はより大きくなってしまう傾向があります。」
ヘッド軌道に関わらず、フェース面の意識が大切
堀尾プロ「基本的にアウトサイドイン、インサイドアウトのどちらの軌道でも、フェース面の重要性に変わりはありません。どちらの軌道も目標に向かってボールをコントロールするためには、プラスマイナス5度以内を目安に練習をしましょう。ヘッド軌道(クラブパス)に大きく角度がついていても、フェース面の角度をスクエア近くに戻せるようになれば、極端な曲がりはかなり抑えられます。インパクト時のフェース面を意識して、練習してみてください。」
- 堀尾研仁
- 1971年4月16日生まれ 岐阜県出身。
デビッド・レッドベター氏に師事し、ゴルフティーチングの世界に入る。1997年よりデビッドレッドベターゴルフアカデミー公認インストラクターとして多くのゴルファーを指導。2002年にKEN HORIO GOLF ACADEMYを設立。2003年よりツアープロの帯同コーチとして活動開始。当時ノンシード選手であった田島創志選手、高橋竜彦選手の初優勝に貢献した。2005年には谷口徹選手の帯同コーチとして、全英オープン、全米オープン、全米プロといったメジャートーナメントにも同行。
現在は多数のプロゴルファーの指導と共に、各メディアへの出演、アマチュア向けのスクール運営、企業向けのイベントなども精力的にこなしている。
- KEN HORIO GOLF ACADEMY http://www.kenhoriogolfacademy.jp/index.html/
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