女子プロレスキュー!

こんな入るのになぜ使わない? アームロックパターのすすめ 加藤沙弥

2023/02/08 07:00

「アームロックパターをマスターしたい人」をレスキュー♪

【アマチュアゴルファーOさんの悩み】
ブライソン・デシャンボー(アメリカ)やアダム・スコット(オーストラリア)のように、アームロックパターを使いたいと考えています。使い方のポイントはありますか?

【加藤沙弥のレスキュー回答】
私もパッティングに悩んでいたときに、平均的な長さのパターから中尺のアームロックパターに替えたことで、調子を取り戻すことができました。ショートパットにも自信が持てるようになり、カップインの確率も劇的にアップ。今回はアームロックならではのメリットと使い方のコツについてお話しします。

1. 手首の動きが抑えられる

手首が固定されることで 低く長いフォローが取れる

アームロックのメリットは、グリップを左腕に沿わせて左腕前腕に固定させることで、手首の動きが抑えられます。手の動きを抑え、上体の回転でクラブを動かすことができ、プレッシャーのかかった場面でもスムーズにストロークできます。

2. ダウンブローでボールをとらえやすい

ロフト角は6~8度(※標準パターは3~5度)に設定されている

アームロックパターでは、左腕からヘッドまで一直線となり、自然とハンドファーストの形になります。インパクトでは必然的にロフトが立って当たりやすく、ややダウンブロー軌道に。ボール位置は、常に左目の真下と決めてアドレスしましょう。

3. 振り子のイメージが持ちやすい

通常グリップ(右)より両腕の役割を減らせることができる

アームロックは、左肩の上に支点を置くことで、頭支点の通常グリップより姿勢が高くなり、振り子のイメージが持ちやすくなります。振り幅は“テークバック1対フォロー1”を基本とし、機械的に動かすことでストロークが安定します。

【今回のまとめ】アームロック3つのメリット♪

ロングパットは通常(左)、ショートパットはアームロック(右)に使い分ける加藤

手首の動きを抑えられる。
ダウンブローでボールをとらえやすい。
振り子のイメージが持ちやすい。

取材協力/紀伊高原ゴルフ倶楽部

■ 加藤沙弥(かとう・さや) プロフィール

1997年7月5日生まれ、大阪府出身。10歳からゴルフを始め、ゴルフの強豪校・大阪桐蔭高校へ進み腕を磨く。卒業後の現在はプロテスト合格を目指し奮闘中。今年から金愛淑プロに師事し、スイングを大きく改造中。休日は劇場に足を運ぶほどのお笑い好きで、アインシュタインとかまいたちのファン。

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