ヘッドアップなんか気にしない！

長年の悪い癖があれば、サイエンスフィットが理想とするスイングを学ぶ際、人によっては時間がかかる場合もあります。しかし、一度マスターしてしまえば、スイングの核心は非常にシンプルです。ヘッドアップなんか気にせず、胸を目標に向かって思い切り回すだけ。では、美しいドローが打てるようになった受講者に共通する点は、一体何でしょうか？

ストロンググリップ＆シャットフェース

左手のグリップに注目してください。かなり内側に絞ったストロンググリップですが、これが右にボールを行かせない、一つの要です。そして、テークバックは腰の高さまで、上半身、腕、クラブが、アドレスの位置関係のまま、一体となって上がります。これにより、フェースはテークバック全体を通じて、開くことなくシャットに保たれるのです。

ダウンスイングでは胸を目標に向けるだけ

テークバックでフェースが開く挙動を許さないため、ダウンスイングでフェースを戻す余計な動きは自然に解消されます。つまり、勝手にインサイドアウトの軌道になるのです。ですから、上半身、腕、クラブが一体となった正しいハーフウェーバックができたら、次に意識するのは一気に、胸をターゲットに向けて、振り抜くだけ。ヘッドアップを意識すると、逆に体が止まってしまうので、そんなことは一切気にしません！

必ず1m先のターゲットを定めること

インドアレッスンと違って、一番狂いやすいのがアドレス。景色に惑わされず、アドレスできるかが、スタジオ培養のシンプル・スイングを、自然のコースでキープするポイントです。必ず、ボールの真後ろから目標を確認して、ボールの1m先くらいに、飛球線を示す小さなターゲットを見つけます。それに対して、スタンスを定めます。これで、スタジオと同様のセットアップが完成します。

両足のカカトをターゲットラインと平行に

マットが直線的に敷かれたスタジオでは、スタンスの方向を決めやすいのですが、コースでは無意識のうちに狂ってしまう。これは、プロでも起こりうること。ボールの1m先にターゲットラインを定めたら、両足のカカトの線が、それに平行になっているかを確認しましょう。つま先ではなくカカトです。ラウンド中にクラブを置いて、いつもマメにチェックしてください。

景色に惑わされず重心を真ん中に保つこと！

上記のルーティンを守れば、ほぼ完璧。ただし、景色に気をとられると、アドレスが狂わされてしまうので要注意！打ち上げホールでは、目線が上に行って、すくい上げるような構えになってしまったりと、景色でアドレスがかき乱されます。どんな景色でも、重心をいつも真ん中に保つようにを心がければ、アドレスは完璧です。あとは、自信を持って、思い切り胸を目標に向けるだけ！