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2011/03/30
佐藤さんの場合、アドレス時のシャフトの角度と、インパクトのシャフトの角度が違っています。その原因は、テークバックでいきなりレールから外れてしまっていること。具体的には、テークバックでは、アドレスで構えたシャフトの位置よりも、上方に上がっているんです。最初にレールを踏み外してしまうと、ダウンスイングで正しいプレーンにはなかなか戻せず、軌道も不安定になりますよ。
テークバックの理想は前傾した上半身を軸にクラブが上がること。アドレス時の上体と腕とクラブが位置関係を保って、一体となってテークバックできていれば、後方から見た場合に、アドレス時のシャフトの位置より上に上がったり、逆に下に引いたりすることはないですよね。アドレスでの注意点は、右腕が左腕よりも下に見えるよう、軽く曲げておくこと。左腕が右腕に隠れてしまうと、肩のラインが開いて、アウトサイドに引きがちになります。
両脇にヘッドカバーやタオルなどを挟んでいるような感覚でテークバックしてみましょう。その目的は、アドレス時の上半身、腕、クラブを一体化してテークバックするためです。腰までの高さに上げるハーフウェーバックまで、この一体感を崩さなければ、クラブを理想的なプレーンに導くことができます。
脇にものを挟んだ練習も効果的ですが、よりテークバックの一体感を鮮明にする方法があります。それは、オヘソにグリップエンドを押しつけた練習です。オヘソからクラブが生えているようなイメージが、上半身と腕とクラブの一体感につながります。
クラブがオヘソから生えているようなイメージが体感できたら、こんどはその感覚を意識しながらテークバックしてみましょう。クラブがオヘソから生えているイメージを保つには、ハーフウェーバックでグリップとお腹の距離を変えず、上半身の正面にクラブをキープすることがポイントになります。
上半身と腕とクラブが一体になり、テークバックで正しいプレーンに乗れば、インパクトでは特に頭を残そうという意識は必要ありません。テークバックで正しく上がれば、ダウンスイングは自動的に安定したプレーンで降りてくるはずです。
「ダウンスイングは下半身のリードで、インパクトでは頭を残す意識を持ってスイングしています。ですが、スライスしたりフックしたりと、右に左に散ってしまうボールは制御不能。スコアの壁を破るためにも、スイングの問題を徹底的に改善したいですね」
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