サンドセーブ率1位!柏原明日架のバンカーLESSON アマは知らない「セットアップの正しい順番」とは
ことしプロ13年目でツアー通算3勝を誇る柏原明日架。ショートゲームを武器に戦う実力者で、昨年はサンドセーブ率63.5%でツアー1位となった。2026年もその数字は66%を超えている(4月5日時点)。そんな“砂イチクィーン”に、ウェア契約するデサントのイベント会場で誰でも再現できるバンカーショットの基本を教えてもらった。
普通のショットと異なるポイント
―アドレスで気をつけることは?
スタンスを広げ、ボール位置は少し左足寄りに置きます(左足かかと線上)。体重配分は左足6:右足4くらいにしています。ただし、このままだとフェースとスタンス(足)の向きが平行で、ショットと同じ打ち方になり、ホームランが出やすくなる。ですから左足を少し引いてオープンに構えます。
―オープンに構えると、どうなるのか?
スタンスなりにクラブを振ることで、スイング軌道がカットになり、ボールの手前からヘッドを入れやすくなります。ただし、左足を後ろに引くとボールの位置が体の真ん中に戻ってしまう。本来は左の股関節に体重を乗せたいのに、これだと体重が右に残りやすく、アドレスも窮屈になって結果的にダフりやすいもの。ですからオープンに構えた後で、ボール位置を左足の前に“戻す”のがポイントです。
セットアップは丁寧に
―アマチュアが気をつけることは?
セットアップを丁寧にしてほしいですね。バンカーに入るとすぐにボールのところにスタスタと入って、足を広げる人がいます。これだとどこが真っすぐなのかすら分かりません。私はいつもバンカーに入ると、まずはボールの前に立って足を揃え、パターと同じようにフェースをピン方向に向けます。そこから足を広げ、左足を引いてオープンに構える、ボール位置を調節するという手順を守ってやっています。
―フェースの開き方は?
時計で言う1時方向にフェースを開きます。距離が近いバンカーショットなどは、1時よりもっと開くことがあります。
―インパクトで意識することは?
ソール全体を砂に当てることです。手元が下がってハンドダウンになると、ソールのヒール側しか当たりません。半面、手元が浮いてハンドアップになるとトウ側が当たってシャンクしやすいので、程よいバランスが必要です。ソール全体がきれいにスクエアに当たると、ソール全体の幅の跡がバンカーに残ります。ヒール側やトウ側で打つと細くて斜めの跡になってしまいます。バンカーで練習する時は、この打った跡に注目すると良いと思います。
このソールの跡と打球をしっかりチェックして練習を重ねていけば、バンカーがあまり苦にならなくなるはずです。
距離の打ち分けはクラブにお任せ
―距離はどうやって打ち分けている?
距離は、何本か持っているウェッジを持ち替えることで調整します。バンカーショットのアドレスは60度でも56度でも52度でも48度でも同じです。そもそもバンカーショットは難しい。ですから、とりあえず出ればいいという考えでクラブ(ロフト)を変えてあげることが大事だと思っています。
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アマチュア時代からナショナルチームで活躍していた柏原だが、ジュニア時代はバンカーが苦手だったと言う。「バンカーに苦手意識があったので、それを克服しようと1日中バンカーから出ない日もありました。その経験が今に生きていると思います」。柏原のバンカーメソッドを、ぜひとも活用してほしい。