子どもをプロゴルファーにするにはいくらかかる?ある女子プロの場合
ゴルフは何歳から始めさせるのがベスト?
2017/11/22
プロを目指すなら何歳? 趣味としてなら何歳!?
よく子供をプロゴルファーにさせたいと望む親の間で、始めさせる年齢について「3歳からが基本」「小学校(入ってから)では遅い」といったさまざまな憶測が飛びかう。しかしあまりに早すぎても子供の興味が続かないし、遅すぎると上達が見込めないし…。ではゴルフは何歳から始めさせるのがベストなのか? プロを目指す派、エンジョイ派、それぞれの観点で調べてみた。
男女ともプロの平均年齢は『10歳~』
まずは将来トーナメントプロにさせるには? という“プロを目指す派”の観点から。現シード圏内全選手の平均を調べてみると男子プロは「10.46歳~」女子プロは「10.26歳~」という結果に。どちらも意外に遅いように思える数字が並んだ。
男子ツアーの最年少は、片山晋呉と香妻陣一朗の2歳~。チェ・ホソン(韓国)の25歳~というのが際立って遅く、日本人では北村晃一の22歳~が最年長記録。女子ツアーでは東浩子の3歳~が最年少で、西山ゆかりの18歳~が最年長だった。
ではプロを目指すためにベストな年齢は『10歳~』なの…?
ゴルフテックの小野田裕紀コーチに聞くと、「スタートする年齢が早ければ早いほど、ゴルフの“感性”は磨けると思うのでベストといえばベストといえます。ですが何歳だから手遅れ、何歳からやるべきとは、プレーヤーのやる気にも関わってきますので一概には言えません」とのこと。
「よく言われているのが、ゴルフ人生を数値化した際ピークに持っていくまでに約2万時間の練習が必要と言われています。1日4時間練習したとしても約13年から14年かかる計算。20代前半にピークを持っていくと考えれば、10歳からでも間に合うわけです」(小野田)
4年生(10歳)からでもプロになれる。幼少期からでなくても大丈夫、ということが分かった。
では、プロを目指すほどではないものの一緒にゴルフを学ばせたい、そんなエンジョイ派の親子にとって最適な開始年齢はいくつだろう?
「楽しく長くゴルフをさせるためにも、これといってベストな年齢は断定できません。ただ、はじめはなるべくパターゴルフなどゲーム感覚でゴルフの楽しさを教えると同時に、幼少期にしか養えない能力や感性を磨き、慣れ親しんだ後(中学から高校くらいからは)少しずつスイング作りをしていくことをおすすめします。あまり小さい頃から大人の理論でゴルフを教えてはいけません。子供は楽しいと感じれば、自然と『もっとうまくなりたい』と思うようになり、結果として上達も早まることで長くゴルフと付き合っていけると思いますから」と小野田コーチ。
なるほど。プロを目指す派もエンジョイ派も、開始年齢を問うよりもゴルフへの取り組み方をしっかり考えたほうが良さそうだ。
解説/小野田裕紀(HIRONORI ONODA)
ゴルフテック大阪梅田認定コーチ。大学ゴルフ部に入部したことからゴルフを始め、卒業後「つるやゴルフ」に入社。クラブの販売や知識を深めていくとともにレッスン活動も開始し、2009年からいままで数多くの生徒を指導。
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