プロギア「01 アイアン」 素直に構えて素直に打てる。ハイストレートで狙える“今どき鍛キャビ”/谷口拓也 #深夜試打
今季発売されたプロギアのアイアンシリーズ「01 アイアン」は、アスリートゴルファーに多いヒール寄りの打点に重心位置を近づけたフラッグシップモデル。インパクトエリアを肉厚化し、ショット精度と重厚な打感の両立を図っている。前作よりフェース長を1mm短くするとともに、リーディングエッジをよりストレートに設計。そんな上級者・アスリート向け人気モデルを、ツアー通算2勝の谷口拓也プロが、同時発売の「02 アイアン」と打ち比べながら試打評価する。
「スクエアに構えて、高いストレートボールで狙える」
「スクエアに構えて、ストレートに狙える」プロギア 01 アイアンを谷口拓也が本気で試し打ち
―率直な印象は?
「コンパクトでシャープな形状で、スクエア感を出しやすいオーソドックスなプロ・アスリート向けキャビティアイアンといった印象です。フェース面やリーディングエッジを基準に構える人にとっては、目標に合わせやすく、扱いやすい。私は普段からフェースを少し開いて構えるスタイルなので、慣れるまで少し時間はかかりそうですが、クセのない正統派の顔立ちを好むゴルファーにとっては、とても好まれる顔立ちだと思います」
―見た目の印象は?
「ヘッドがコンパクトで、しかも重心距離が短い形状なので、構えただけで操作しやすいイメージが湧きます。実際に打ってみると、見た目ほどシビアな印象はなく、ある程度の寛容性も感じられる。ネック周辺には適度なボリューム感があり、左へのミスをイメージさせにくいデザインとなっています。スクエアに構えた状態から余計なことを考えず、素直に構えてそのまま素直に振り抜きやすいヘッドだと感じました」
―飛距離性能は?
「とにかく飛距離を追求しているモデルではなく、番手なり(7Iでロフト角32度)の飛距離を安定して打ちやすい性能です。タテ距離のコントロールを正確に演出してくれるモデルだなと感じます。それほど操作性の高い性能にもかかわらず、必要以上にボールが曲がらず、結果的にかなりストレート弾道が多く出る。高さも十分に出るので、“ハイストレートボール”でグリーンを素直にキャリーで狙えそうな気がしました」
―打感は?
「軟鉄鍛造らしい柔らかな打感があり、インパクトではボールがフェースに乗るような心地よいフィーリングを味わえます。一方で、私個人としては、もう少ししっかりとした、やや硬めの手応えがある打感のほうが弾道をイメージしやすいため、少し柔らかすぎる印象を受けました。ただ、この柔らかい打感を好むゴルファーにとっては、非常に気持ちのいいフィーリングに感じられると思います。軟鉄鍛造ならではの打感を重視する人であれば、きっと満足できる仕上がりではないでしょうか」
―「02 アイアン」との違いは?
「『02』も意外とシャープで、『01』より若干大きいだけという形状。構えた際の印象はほぼ一緒です。比較すると、フェースの弾きが強く、『01』より明確に飛距離が出る。同じ7番で約15ydも距離が変わるほどでした。ただ、高いストレートボールでグリーンを狙える部分は類似していますし、ルックスのつながりが良いので、コンボセットも面白いと思います。ロングアイアンに『02』、ミドル~ショートアイアンに『01』をうまく組み合わせれば、それぞれの長所を生かした絶妙なセットが作れると思います」
―どんなゴルファーに向いていますか?
「クセがなく、自分の実力を素直に引き出してくれるような、王道の軟鉄鍛造キャビティを求めるゴルファーに向いています。スクエアに構えやすく、ストレート&高弾道でグリーンを狙いたい人には特におすすめです。見た目はアスリートモデルらしいシャープさはありますが、極端にボールを操作しなければ性能を引き出せないクラブではありません。プロ・上級者向けだから難しいと敬遠する必要はないでしょう。シビアすぎるアスリートモデルではなく、ある程度の寛容性も備えた許容度の高い軟鉄鍛造アイアンです」
見た目ほど難しくない正統派【総合評価3.9】
【試打結果(平均)】
総距離:162.9yd
キャリー:158.3yd
HS:37.3m/s
初速:50.7m/s
スピン量:5773pm
打ち出し角:19.2度
【飛距離】4.5
【打 感】3.5
【寛容性】4.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】3.5
・番手(ロフト角):7番(32度)
・使用シャフト:スペックスチールIII Ver.2 M-43(硬さS)
・使用ボール:横須賀グリーンゴルフ専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン、横須賀グリーンゴルフ
谷口拓也(たにぐち・たくや) プロフィール
1979年9月17日生まれ、徳島県出身。2003年のプロデビュー年に賞金シードを獲得。04年『アイフルカップ』で初優勝し、賞金ランク20位で最優秀新人賞を受賞。08年『サン・クロレラクラシック』で2勝目。数多くのトッププレーヤーを指導したコーチ、ピート・コーウェン氏に師事しレッスン技術を学ぶ。妻は国内女子ツアー3勝の一ノ瀬優希。