新製品レポート

心地よい打感のドロー設計モデル テーラーメイド ステルス グローレ ドライバー

2022/09/06 16:00
カーボンフェースを搭載した「ステルス グローレ ドライバー」を試打

【ホッシー】
日本のゴルファーに向けて専用設計されている「グローレ」シリーズがモデルチェンジ! 「ステルス グローレ」となって新登場します。ステルスといえば、カーボンフェースがいちばんの特徴ですよね。当然のことながら、「ステルス グローレ ドライバー」にもカーボンフェースが採用されました!

「ステルス」では赤かったカーボンフェースだが、「ステルス グローレ」はダークグレーになっている

【ツルさん】
先代の「SIM グローレ ドライバー」は評判が良かっただけに、新作でもあえてカーボンフェースを採用しないんじゃないかと思っていましたが、テーラーメイドはやってくれましたね(笑)。フェース表面はダークグレーにカラーリングされていて、既存の「ステルス」シリーズよりも落ち着いた雰囲気。デザイン的にはグローレらしい高級感も備わっています。どんな性能になっているのか、試打するのが楽しみです!

【ホッシー】
採用されているカーボンフェースは、「ステルス」に使われているのと同等のもの。フェース重量は従来モデルから40%軽量化されているにも関わらず、フェース面積は10%アップしているそうです。つまり、前作よりも寛容性が向上しているということですね。

前作「SIM グローレ」と比べると、少し洋ナシ形に近い。フェース角はほぼスクエアで、クラウンの白いラインもあって構えやすい

【ツルさん】
前作の「SIM グローレ」は丸型ヘッドでしたが、ヘッド形状は少し洋ナシ形に近づきました。フェースアングルは、ほぼスクエア。人によってはオープンに見えるかもしれません。とはいえ、グローレらしいアップライト感は健在。球をつかまえやすそうな雰囲気があります。

【ホッシー】
投影面積が大きすぎず、従来から引き継がれているツートンカラーが個人的にはとても構えやすいです。標準シャフトは、フジクラ製「スピーダー NX」のメーカーオリジナル仕様。前置きが長くなりましたが、ツルさんから試打をどうぞ!

ツルさんの「ステルス グローレ ドライバー」試打データ (※ステルスグローレはHS40~41m/sで試打)

【ツルさん】
装着シャフトに合わせてヘッドスピード40~41m/sくらいで打ってみましたが、打感がとてもいい! 既存の「ステルス」シリーズよりも“しっとり感”があって、フェースでボールを押しているようなフィーリングも得られます。フェース素材と打感は必ずしもイコールではなくて、この「ステルス グローレ」では打感までしっかりと作り込まれています。弾道に関しては、構えたときにイメージしていたよりも球がよくつかまる。感覚ではプッシュスライスになると思ったような球でも、ストレートドローになりました。完全にドローバイアス設計のモデルですね。

ホッシーの「ステルス グローレ ドライバー」試打データ(※両モデルともHS47m/s前後で試打)

【ホッシー】
プッシュ系のミスを出してしまうゴルファーには使いやすそうなモデルですね。気になったのは、スピン量が多めなところです。僕が打つと3000回転を下回ることがありませんでした。

【ツルさん】
装着シャフトによってスピン量は変わりますが、ヘッド自体の性能はそれほど低スピンではなさそうです。安定したキャリーを出せる中スピン性能になっていて、実は前作の「SIM グローレ」もそうでした。前作比で球の高さがそれほど変わらないので、前作からの買い替えはしやすいと思いますよ。

【ホッシー】
芯を外してもボール初速が落ちにくい寛容性の高さも感じます。打点がブレやすい人や、ヘッドスピードが遅めで球が上がりにくい人、低スピン性能のドライバーを使うとドロップしてしまう人にはハマりそうです。ドローバイアス設計のモデルとしては「ステルス HD ドライバー」も用意されているので、2つのモデルで迷う人も出てきそうです。

同じドローバイアスモデルの「ステルス HD」は、もう少しパワーのあるゴルファー向け

【ツルさん】
得られる弾道は似ているけれど、手にしたときの重量感や実際にクラブを振ったときのフィーリングがずいぶん違います。軽快に振り抜けるのは「ステルス グローレ」のほう。パワーのある人だと「ステルス HD」のほうが振り応えを感じられていいと思います。標準シャフトのフレックスSで比較すると、ヘッドスピード42m/sがどちらを選ぶかの境界線になるでしょうね。

ネックの弾道調整機能が付く「ステルス グローレ プラス」。セレクトフィットストア限定モデルだ

【ホッシー】
今回のシリーズにはテーラーメイドのセレクトフィットストア限定モデルとして、ヘッドを脱着できる「ステルス グローレ プラス ドライバー」も発売されます。そちらもゴルファーからの注目度は高くなりそうです。

【ツルさん】
カチャカチャ機能が搭載されても、ヘッドの基本性能は大きく変わりません。それを踏まえたうえで、手持ちのスリーブ付きシャフトで試してみたい人や、ヘッドの調角をして使いたい人には魅力的なモデルになると思います。

しっとりとした打感とつかまりの良さが特徴的。打ち出しが高くスピンが適度に入るので、キャリーで飛距離を稼ぎやすい性能だ

■ 試打したクラブのスペック

テーラーメイド ステルス グローレ ドライバー
●番手(ロフト角):10.5度 ●シャフト:SPEEDER NX for TM ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

ホッシー:テーラーメイド SIM MAX ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Tour AD PT-6 ●硬さ:S

ツルさん:キャロウェイ ローグ ST MAX ドライバー
●ロフト角:9度 ●シャフト:VENTUS BLUE 6 ●硬さ:X

■ ホッシー プロフィール

1978年生まれのGDO編集部員。以前に「ゴルフガレージ」で店舗スタッフをしていた経験があり、過去のゴルフクラブ情報にも詳しい。ドライバーのヘッドスピードは47m/sとアマチュアゴルファーにしては飛ばし屋。けれど、球が左右に散らばるのが悩み。持ち球は低めのフェードでアイアンも低弾道。平均スコアは95くらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。ライフワークとして、日々ゴルフの最新情報を収集している。ドライバーのヘッドスピードは45m/s前後。たいていカラダのどこかしらの箇所が痛く、自由にスイングできないのが悩み。いつもスイング改造中。現在の持ち球は中弾道のフェード。

テーラーメイド
発売日:2022/10/07 参考価格: 97,900円