新製品レポート

欠点がなくなった元祖・直線番長 ピン G430 MAX ドライバー

2022/10/24 07:00
先代ゆずりの直進性に加えて飛距離性能をアップさせたという「G430 MAX ドライバー」を試打

【ホッシー】
ピンの新シリーズ「G430」の1Wは、従来どおりの3モデル展開です。「G430 MAX ドライバー」、「G430 SFT ドライバー」、「G430 LST ドライバー」がラインアップされています。この新シリーズは“激飛”と“快音”をアピールしていますから、そのあたりにも注目したいですね。今回は「G430 MAX」を試打します!

輪郭は前作からあまり変わらないが、据わりが良くなり構えやすくなった

【ツルさん】
ヘッド形状や投影面積の大きさは、まさにGシリーズのドライバーという感じ。ヘッドの見た目は、前作「G425 MAX ドライバー」から大きく変わっていません。アドレスするとヘッドの据わりが良くて、フェース面をターゲットに向けやすい。代を重ねるごとに洗練されている印象を受けますね。

ホッシーの「G430 MAX ドライバー」試打データ

【ホッシー】
さっそく僕から打ってみましたが、打感がとても良くなっています! 前作のような甲高い打音ではなくなっているし、球持ち感がありますね。

ツルさんの「G430 MAX ドライバー」試打データ

【ツルさん】
僕は前作を購入して使っていた時期もありますが、とにかく打音がうるさかった。いちばんの欠点は、なによりも打音だったと思います。今作では改善されていて、これだけでも買い替えの価値があると思いますよ。あと、なぜかは分からないけれど、前作よりもヘッドを振り抜きやすい。深重心かつ高慣性モーメントだけれど、重ったるく感じないのもイイところですね。

【ホッシー】
相変わらず、ピンのドライバーはミスヒットに強くて曲がらないです。従来から直進性が高くて曲がらない性能が特長でしたが、そのあたりは変わっていません。低スピンすぎないところも安定感につながっていますね。

前作「G425 MAX」から打感が大幅に改善された

【ツルさん】
ここ数年で他社からも高慣性モーメント設計のドライバーが次々に登場しているので、直進性の高いモデルに慣れてはいるけれど、やっぱりピンの曲がりにくさはスゴイです。弾道計測数値を確認すると、ピンが“激飛”をアピールしているのもよく分かりました。「G430 MAX」は総じてミート率が高い。つまりは、毎ショットでボールスピードが速い。これも前作以上ですね。

【ホッシー】
つまり、曲がらない性能のドライバーが、新たな飛ばしの性能を手に入れた感じですか?

【ツルさん】
あくまでも感覚だけれど、スピン量を安定させる「スピンシステンシー」のテクロノジーも効いている気がします。一見すると前作からあまり変わっていませんが、実は多くのところでグレードアップしています。前作を持っている人は、買い替え必至だと思いますね。

曲がらなさに加えてミスヒット時の飛距離ロスが少ない。改善された打感も買い替えの理由に十分

■ 試打したクラブのスペック

ピン G430 MAX ドライバー
●番手(ロフト角):10.5度 ●シャフト:ALTA J CB BLACK ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

ホッシー:テーラーメイド SIM MAX ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Tour AD PT-6 ●硬さ:S

ツルさん:キャロウェイ ローグ ST MAX ドライバー
●ロフト角:9度 ●シャフト:VENTUS TR BLUE 6 ●硬さ:S

■ ホッシー プロフィール

1978年生まれのGDO編集部員。以前に「ゴルフガレージ」で店舗スタッフをしていた経験があり、過去のゴルフクラブ情報にも詳しい。ドライバーのヘッドスピードは47m/sとアマチュアゴルファーにしては飛ばし屋。けれど、球が左右に散らばるのが悩み。持ち球は低めのフェードでアイアンも低弾道。平均スコアは95くらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。ライフワークとして、日々ゴルフの最新情報を収集している。ドライバーのヘッドスピードは45m/s前後。たいていカラダのどこかしらの箇所が痛く、自由にスイングできないのが悩み。いつもスイング改造中。現在の持ち球は中弾道のフェード。

ピン
高MOIで飛距離アップ。 最大初速でMAXブレない。
発売日:2022/11/11 参考価格: 93,500円