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進化した“クセのなさ” タイミングがドンピシャ 三菱ケミカル「ディアマナ BB」
2004年の誕生から20周年のディアマナシリーズ。青マナ、白マナ、赤マナの愛称で人気を集め、全盛期のタイガー・ウッズは青マナを使って活躍した。そんな青マナを継承するモデルとして、6世代目「ディアマナ BB」が登場。アスリートゴルファーのコウタロウ(HS50m/s)とベテランゴルファーのシオさん(HS40m/s)が試打し、飛距離、弾道、特徴をチェック。詳しい性能についてはギア知識の豊富なミタさんが解説した。
先端のネジレを最適化したクセのない中元調子
【ミタさん】
今回は2024年9月に発売される「ディアマナ BB」を、早いタイミングで特別に試打させてもらうことになりました。
【コウタロウ】
カラーリングを見ると青マナ系ですかね?
【ミタさん】
そうですね。青マナの伝統でもある中元調子です。
【コウタロウ】
昔の青マナに比べると、黒を基調としたシックなデザインになりましたね。
【シオさん】
性能的にはどういったところが進化したのですか?
【ミタさん】
そもそも三菱ケミカルは、世界のシャフトメーカーで唯一、原材料の開発からシャフトの成型までを一貫生産できるメーカー。ですから、原材料レベルで新しいテクノロジーを追求できるのが特徴です。
【ミタさん】
カーボンシートの元になるマトリクス樹脂の成分を調整できるのが強み。その技術を生かしたクロスリンクテックで強度を14%、弾性率を15%を向上させています。
【シオさん】
たしかにディアマナシリーズは40、50グラム台でもしっかり感があってヤワな感じがしません。
【ミタさん】
重量帯違いやフレックス違いによる性能・フィーリングの違和感を最小化にするテクノロジーも組み込まれているようです。
【シオさん】
だから軽量でも違和感なく振れるんですね。
【コウタロウ】
僕のディアマナのイメージはクセがないこと。歴代の青マナも本当にキレイなしなり方をするので、タイミングを合わせやすい。
【ミタさん】
特に新シリーズでは高慣性モーメントのヘッドに合わせて、先端部分のネジレを最適化しているので、最新のヘッドと相性が良いと思います。
【シオさん】
エースドライバーの「G430 SFT」に合うか楽しみです。
【コウタロウ】
“超ロースピンボーラー”のシオさんに中元調子はどうですかね?
ロースピンヒッターでもスピン量が理想値に!
【シオさん】
最初に「5S」を打たせてもらいましたが、1球目からめちゃくちゃイイ。2球目、3球目もパーフェクトでした。何、このシャフト!?
【コウタロウ】
長い付き合いですけど、シオさんの計測データでこんなに良い数字は見たことありません。
【ミタさん】
シオさんの場合、スピン量が1500回転を下回ってしまうこともあるのに、「ディアマナ BB」だと2300~2600回転とほどよくスピンが入っていました。ボール初速も58、59m/sが出て、飛距離は安定して230ヤードを超えていました。
【コウタロウ】
絶対買ったほうがイイですよ、塩さん(笑)。
【シオさん】
コレはアリですね。ちょっと「4S」も試してみます。
【ミタさん】
上手くハマったら、さらにボールスピードが上がるかも。
【シオさん】
「4S」を振った感覚としては大きな差はないですが、ちょっとヘッドが遅れてくる感覚があります。ヘッドスピードで言うと35m/s前後の人がベストな気がしました。
【コウタロウ】
じゃ、私はいつもの6Xから打ってみますね。ヘッドは「G430 LST」です。
【ミタさん】
ちなみに60グラム台にもR、SR、S、X、TXの5フレックスがある。このバリエーションもディアマナの特徴です。
【コウタロウ】
やっぱりクセがない。先端が想像以上にしっかりしているからヘッドが暴れないし、左にこない。マン振りしてもチーピンが出ませんでした。
【ミタさん】
ボールスピードも出ているし、いきなり300ヤードを超えてきましたね。
【コウタロウ】
「5X」も打ちましたが、十分しっかり感があり、ヘッドが暴れない。ボールスピードは5Xの方が出ました。スタートホールは5Xが良さそうだけど、体が温まってきたら6Xかな。
【ミタさん】
コウタロウも買う気満々(笑)。2人とも何が良かったですか?
【シオさん】
とにかくタイミングが合わせやすい。切り返した直後からインパクトまで自分の感覚で打っていけるからすごく安心感がありました。そのゾーンでは自分のサジ加減で力を入れたり、つかまえたりすることができるのが良かったです。
【コウタロウ】
たしかにダウンスイングでヘッドが暴れないというか、自分が思ったところにヘッドがあるから大きなミスにならない。使用中のベンタスにライバル出現って感じですね。僕も購入する可能性は高いですね。
【ミタさん】
クセのないしなり方をするシャフトで、40グラム台のR2から80グラム台のTXまであり、幅広いヘッドスピードに対応しています。その中でも最も相性が良いのは中上級者のゴルファー。平均スコアで言えば80台後半くらい。アスリートとアベレージゴルファーの中間で、ある程度スイングが安定しているタイプにマッチすると思います。
【シオさん】
お世辞抜きに、今まで出合ったシャフトでの中で一番良かったです。
■ 試打したシャフトのスペック
三菱ケミカル ディアマナ BB
●モデル/フレックス/重量/トルク
BB 43/SR/46.5g/5.1、S/48.0g/5.1、X/49.0g/5.1
BB 53/SR/51.5g/4.9、S/53.5g/4.9、X/55.0g/4.9
BB 63/S/61.0g/3.2、X/61.5g/3.2
●調子:中元
■ マイクラブ情報
シオさん:ピン G430 SFT ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:NSプロ レジオ フォーミュラ MB+ 55 ●硬さ:S
コウタロウ:ヤマハ RMX VD/X ドライバー
●ロフト角:9.5度 ●シャフト:VENTUS TR RED(ベンタス ティーアール レッド) 6 ●硬さ:X
ミタさん プロフィール
1978年生まれ。かつてのサッカー少年が父の影響でゴルフを始めたのは高校生のとき。2014年にゴルフテックに入社し、レッスンコーチ兼クラブフィッターとして活躍した。現在はギア知識を活かして、コンテンツの企画を担当。洋服や車など好きな「モノ」への探求心が人一倍強く、作り手の素材や製法へのこだわりが大好物。デニムやスニーカーへの知識も豊富。
コウタロウ プロフィール
1985年生まれ。「日本一の漫才師」を夢見た幼少期を経て、学生時代はゴルフに没頭。日本アマなどに出場した。日本プロゴルフ協会(PGA)ティーチングライセンスを取得した2012年にゴルフテックに入社。長年、レッスンコーチを務めていたが、現在はコンテンツに出たり、作ったりしている。ヘッドスピードは50m/s前後。持ち球はフェード。最近は四十肩との付き合い方を模索中。
シオさん プロフィール
1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー