この春、「単に軽いクラブ」から卒業します!まさに万人向けLIGHT級 キャロウェイ「ELYTE MAX FAST」

新製品レポート「ELYTE MAX FAST」
シリーズのなかでも273g±と超軽量な「ELYTE MAX FAST」

2月に発売されたキャロウェイの「ELYTEシリーズ」4機種の中で、もっとも軽量なモデルとなる「ELYTE MAX FAST」。軽量ドライバーは、いまや各社の定番ラインアップとなっている人気のカテゴリー。そのなかでも代表モデルといえばキャロウェイの「MAX FASTシリーズ」を思い浮かべるゴルファーは多いであろう。前作の「パラダイム Ai スモーク MAX FAST」から大きく開発方針を変えたという新軽量ヘッド、その性能はいかに。製品の特徴をギア知識が豊富なミタさんが解説。飛び性能、弾道、打感はアスリートゴルファーのコウタロウ(HS50m/s)とベテランゴルファーのシオさん(HS40m/s)が試打し、分析した。

AIにインプットされたのは多くの日本人データ

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ウエートポートは2カ所。約13gのウエート装着場所を変更することでつかまり度合いが調整できる

【ミタさん】
今回紹介するのは「ELYTE MAX FAST(以下、MAX FAST)」です。キャロウェイではおなじみの軽量シリーズです。

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【シオさん】
「MAX FAST」と言えば軽量のイメージですけど、スタンダードの「ELYTE」とはどのくらい違うんですか?

【ミタさん】
「ELYTE」のクラブ総重量が306gなのに対して、「MAX FAST」は273g。30グラム以上、軽くなっています。

【コウタロウ】
30グラム差はすごいですね。

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日本人を中心としたアジア人のスイングデータのみ(従来は一部がアジア人のデータ)をAIにインプットして作った専用フェース

【シオさん】
私くらいの年齢(50代)やヘッドスピード(40m/s)のゴルファーにはちょうどいい重さかも。

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【ミタさん】
もちろんシオさんにも合うと思いますけど、最近の「MAX FAST」は決してシニア専用モデルではありません。幅広い層のアベレージゴルファーが使えるドライバーになっています。

【コウタロウ】
やっぱりフェースはAIですか?

【ミタさん】
もちろんです。ただし、他の3機種とはちょっと違います。「MAX FAST」の開発では日本人を中心としたアジア人データのスイングデータをAIにインプットしています。AI設計で25000個になったコントロールポイントも日本人ゴルファーの打点、スイング傾向に合わせた設計になっています。

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体積は460ccでロフトは9.5度、10.5度、12.0度の設定が用意されている

【コウタロウ】
日本人ゴルファーのためのAIフェースってことですか?

【ミタさん】
そう言っても過言ではありません。しかも今作の「MAX FAST」では初のアジャスタブルホーゼルを搭載したことでシャフト交換はもちろん、ロフト角・ライ角も調整できるようになりました。

【コウタロウ】
今まで“カチャカチャ”できませんでしたっけ?

【ミタさん】
従来の「MAX FAST」は少しでも重量を落とすために、ヘッドとシャフトは接着式を採用していました。でも今回は調整用のスリーブをつけても270g台に抑えています。

お助け感も顔もちょうどイイ! 超高弾道でスピードが出せる

新製品レポート「ELYTE MAX FAST」
ドローヒッターのシオさんでもつかまり過ぎることはなかった

【シオさん】
全体のシルエット、形状もスタンダードの「ELYTE」とはちょっと違いますね。曲線のラインが強調されていて、日本人が好きな丸みを感じます。つかまりは良さそうだけど、決してフックフェースには見えない顔です。

【コウタロウ】
ELYTE X」を和顔にした雰囲気ですね。

【ミタさん】
打った印象はどうですか?

【シオさん】
私の場合「ELYTE X」でもバックスピンが少なすぎてしまったのですが、「MAX FAST」だと1800~2000回転くらいのスピン量になったので、一番飛ばせる弾道でした。また、初速に安定感があり飛距離のロスが少なかったです。

新製品レポート「ELYTE MAX FAST」
ロフトとシャフトフレックス次第で女性ゴルファーも扱えると思います(シオさん)

【ミタさん】
綺麗なハイドローが続いていましたね。

【シオさん】
弾道もつかまりもやさしさもちょうどイイ。日本人仕様というのがすごく伝わります。

【ミタさん】
「ELYTE」とは純正シャフトも違います。「MAX FAST」用の「LIN-Q GREEN 40 for Callaway」はどうでしたか?

【シオさん】
私のヘッドスピードでも軽く感じましたけど、振りやすいしタイミングが合わせやすい。ダウンスイングでは加速感がありつつ、インパクト付近の挙動が安定していました。インサイド・アッパー軌道でドローボールが打ちやすい印象でした。

新製品レポート「ELYTE MAX FAST」
つかまり度合いの調整幅を広く持たせて軽量を維持しているのがスゴイ(コウタロウ)

【ミタさん】
コウタロウはどうでした?

【コウタロウ】
たしかに高さは出しやすい。ちょっと私にはバックスピンが入りすぎてしまいましたが、シオさんが言っていた通り、インサイド・アウト軌道で、しっかりボールをつかまえても弾道が低くなりすぎないところはいいですね。安心して振っていけます。また、軽量ヘッドということもあって慣性モーメントもそこまで大きくないはずなのに、左右の曲がり幅が想像以上に少なかった。

【ミタさん】
スライサーでも使えそう?

【コウタロウ】
打ち出しから右に出やすいスライサーは少し調整が必要かも。出荷時のニュートラルな状態では少しつかまる程度なので、ソールのウエートを「DRAW」ポジションに変えたり、スリーブでライ角をアップライト方向に調整等すれば十分対応できるでしょう。ウエートポートやスリーブ調整機能が加わったことで、より多くのゴルファーにマッチする軽量ドライバーになったと思います。昔みたいなただ軽いだけのクラブじゃなくなりましたね。

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10.5度での平均試打データ。ロースピンヒッターのシオさんでも理想的な数値に

【ミタさん】
今回の「MAX FAST」は日本のゴルファーのスイング特性に、よりフィットしたモデルに仕上がっています。一般的な300g前後のドライバーが重いと感じていて、ボールの上がりやすさを求めるゴルファーにオススメです。270g台の超軽量設計ですのでヘッドスピード35m/s前後の方でも扱いやすいと思います。10.5度以外に9.5度や12度のロフト設定もあるので、弾道の高さに合わせて試してみるとよいでしょう。

【シオさん】
私のようにロースピン、ローボールに悩んでいる日本人ゴルファーにピッタリです。

まとめ

新製品レポート「ELYTE MAX FAST」
ボールが上がりにくいゴルファーにとっては最高のドライバーかも知れない

■ 試打したクラブのスペック

新製品レポート「ELYTE MAX FAST」

キャロウェイ ELYTE MAX FASTドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:LIN-Q GREEN 40 for Callaway ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

シオさん:ピン G430 SFT ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:NSプロ レジオ フォーミュラ MB+ 55 ●硬さ:S

コウタロウ:ヤマハ RMX VD/X ドライバー
●ロフト角:9.5度 ●シャフト:VENTUS TR RED(ベンタス ティーアール レッド) 6 ●硬さ:X

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ミタさん プロフィール

1978年生まれ。かつてのサッカー少年が父の影響でゴルフを始めたのは高校生のとき。2014年にゴルフテックに入社し、レッスンコーチ兼クラブフィッターとして活躍した。現在はギア知識を活かして、コンテンツの企画を担当。洋服や車など好きな「モノ」への探求心が人一倍強く、作り手の素材や製法へのこだわりが大好物。デニムやスニーカーへの知識も豊富。

コウタロウ プロフィール

1985年生まれ。「日本一の漫才師」を夢見た幼少期を経て、学生時代はゴルフに没頭。日本アマなどに出場した。日本プロゴルフ協会(PGA)ティーチングライセンスを取得した2012年にゴルフテックに入社。長年、レッスンコーチを務めていたが、現在はコンテンツに出たり、作ったりしている。ヘッドスピードは50m/s前後。持ち球はフェード。最近は四十肩との付き合い方を模索中。

シオさん プロフィール

1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。

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