【最速試打】つかまりも打ち出し角もUP!今回のコブラは「みんな打てそう」だっ コブラ「OPTM X」ドライバー
コブラから1月17日、2026年モデルのニュードライバー「OPTM(オプティム)」シリーズが発売される。ラインアップは「OPTM X」「OPTM MAX-D」「OPTM MAX-K」「OPTM LS」の4モデルだが、そのプロダクトには「POI(慣性積)の最適化」という技術進化によって、最も正確なドライバーに生まれ変わったという。今回はその中からコアモデル「OPTM X」を取り上げ、ギア知識が豊富なミタさんがヘッドの特徴を解説。飛距離性能、打感、構えやすさを、アスリートゴルファーのコウタロウ(HS50m/s)とベテランゴルファーのシオさん(HS40m/s)が試打し、分析した。
コブラ「OPTM」ドライバーの鍵は「POI」
【ミタさん】
今回紹介するのはコブラのニューモデル「OPTM X」です。
【コウタロウ】
コブラのドライバー、いいですよね。前モデル「DS-ADAPT LS」はエースとして活躍しています。
【シオさん】
PGAツアーでも人気ですよね。実は私も「DS-ADAPT X」が最近のエースドライバーなんです。
【ミタさん】
そんなによかったですか?
【コウタロウ】
とにかく球が曲がらない安定感がありました。とくに「LS」は超低スピンで球が強く、叩けば叩くほど飛んだので、「OPTM」シリーズも期待が大きいです。
【シオさん】
持ち球がフックの私には、左に行かない安心感が心強かったです。
【ミタさん】
「OPTM」シリーズは、慣性モーメント(MOI)が9000g・cm2近くありますが、それだけでなく慣性積(POI)という数値に注目した設計がなされていて、安定性、正確性がさらにアップしています。
【シオさん】
「POI」?。初めて聞く単語ですね。
【ミタさん】
「PRODUCTS OF INERTIA」の略です。ちょっと分かりづらいかもしれませんが、ヘッドがインパクト時に三次元的に受ける“ねじれにくさ”を数値化した指標です。慣性モーメント(MOI)が主に単一軸でのフェースの開閉に関わるのに対し、POIは複数軸に対する安定性を示し、インパクト時のヘッドのブレを総合的に抑えます。このPOIが低いほど、芯を外した際にもヘッドのねじれが起こりにくく、意図しないギア効果によるサイドスピンの発生を軽減し、結果として左右の曲がり幅が小さくなり、狙ったラインを外しにくい安定した弾道となるようです。
【コウタロウ】
つまり、ヘッドはブレないけれど操作性は高いということですか?
【ミタさん】
はい。大慣性モーメントヘッドは操作性の低さが弱点で、右へのプッシュアウトなどが出やすかったですが、それを補ってくれそうです。また「OPTM」シリーズは前モデル「DS-ADAPT」シリーズ同様15カ所で肉厚を最適化した「H.O.Tフェース」を搭載してオフセンターヒットでも高初速が出ますし、空力も工夫されてヘッドスピード自体も上がります。さらに、好評だった「フューチャーフィット33」も引き続き搭載していて調整機能も高くなっています。
【コウタロウ】
前作を超えてくるか楽しみです。
【シオさん】
さっそく打ってみましょう。
低スピン性能はそのままに、つかまりと打ち出し角アップでやさしくなった
【コウタロウ】
きれいなスクエアフェースで構えやすいですが、クラウンが前モデルはマット仕上げだったのに「OPTM X」はツヤあり仕上げになっていますね。マットが好きなので少し残念です。
【シオさん】
私はツヤありのほうがヘッドのフォルムがわかりやすくて好きです。カッコイイですよ。
【コウタロウ】
ロフト9度を打ちましたが、バックスピン量が平均で1800rpmを切ってくる相変わらずの超低スピンです。でも、前作の「DS-ADAPT X」より振り抜きが良くなりましたね。それでいて球のつかまりがよく、右に滑る球が出にくい。これがPOI効果なのかな?
【シオさん】
10.5度を打ちましたが、バックスピン1500rpmそこそこでかなりハードですね。ただ確かにつかまりはよくなっているし、高さも出ているのでそこまで難しさは感じません。
【ミタさん】
初速性能はどうですか?
【シオさん】
ボールスピードが平均で58m/s出ていますので、「DS-ADAPT X」とほぼ同等。かなりいい数字です。スピン量はドロップギリギリですが、打ち出し角が15度以上出ているので、距離はかなり出ています。
【ミタさん】
キャリー212ヤード、トータルで239ヤードはいい数字ですね!
【コウタロウ】
僕は思ったよりボールスピードが出ていませんが、打ち出し角やバックスピンの数値がいいので、トータルで平均300ヤードを超えています。
【ミタさん】
バランスがよさそうですね。打感はどうでしたか?
【シオさん】
パシッという心地よい打感で、やわらかいほうだと思います。
【コウタロウ】
やわらかいですが、前モデルよりも少し金属的なフィーリングが加わって、かなり好みです。
【ミタさん】
どんなゴルファーに向いているドライバーですか?
【シオさん】
低スピンの強い球で飛ばしたい人にとっては最強ですが、基本的にはヘッドスピードが45m/s近くないと厳しいですね。一般的な「LS」のカテゴリーが合う人に「OPTM X」がちょうどいいかもしれません。
【コウタロウ】
とはいえ前作「DS-ADAPT X」よりつかまりがいいし高さも出るので、前作はちょっと手が出なかったという人でも挑戦する価値はあると思います。
【シオさん】
1発の飛びのポテンシャルは大きいですから、フューチャーフィット33を駆使してロフトやつかまりを調整すれば、夢が見られると思います。
【ミタさん】
近年「コブラは手ごわい」というイメージが定着しつつあるなか、「POI」に配慮した設計でつかまりがアップし、ユーザーの間口が広がったと言えそうです。ロフトによってヘッド内部のウエート配置が異なっているので、9度がダメでも10.5度なら打ちこなせる可能性もありますし、フューチャーフィット33もあるので、まずは「X」から試してみるべきでしょう。
【シオさん】
「DS-ADAPT X」から「OPTM X」への変更、すでに検討し始めています。
まとめ
■ 試打したクラブのスペック
コブラ OPTM Xドライバー
●ロフト角:9度(コウタロウ)、10.5度(シオさん)●シャフト:LIN-Q for Cobra(コウタロウ)、 SPEEDER NX for Cobra(シオさん)●硬さ:共にS
ミタさん プロフィール
1978年生まれ。かつてのサッカー少年が父の影響でゴルフを始めたのは高校生のとき。2014年にゴルフテックに入社し、レッスンコーチ兼クラブフィッターとして活躍した。現在はギア知識を活かして、コンテンツの企画を担当。洋服や車など好きな「モノ」への探求心が人一倍強く、作り手の素材や製法へのこだわりが大好物。デニムやスニーカーへの知識も豊富。
コウタロウ プロフィール
1985年生まれ。「日本一の漫才師」を夢見た幼少期を経て、学生時代はゴルフに没頭。日本アマなどに出場した。日本プロゴルフ協会(PGA)ティーチングライセンスを取得した2012年にゴルフテックに入社。長年、レッスンコーチを務めていたが、現在はコンテンツに出たり、作ったりしている。ヘッドスピードは50m/s前後。持ち球はフェード。最近は四十肩との付き合い方を模索中。
シオさん プロフィール
1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。