キャメロンの最新“ツノ型”を試打観察 「9.2R」のほどよい丸みが秀逸/オグさんのPUTTER偏愛日記#18

オグさんのPUTTER偏愛日記
ファントムシリーズにも偏愛モデルが…

堅牢なイメージの大型マレット

今回は、スコッティキャメロンのマレットタイプ「ファントム」シリーズです。スコッティキャメロンの魅力は、ツアープロのフィードバックが色濃く反映されている点や、仕上がりの美しさではないでしょうか。

キャメロンのマレットタイプは、カチッとした直線的なデザインで構成されているモデルが多い印象があります。過去にはヌルっとしたデザインもありましたが、近年のマレットはどれもシャキッとしていて堅牢なイメージですね。

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ヘッドはもちろん、シャフトやグリップにまでこだわっているのがキャメロンの特徴のひとつ。購入者の満足度が高いのも納得です

他社のマレットの多くは樹脂を使った比較的ソフトなインサートを採用していますが、キャメロンはボディ一体型の削り出しや、インサートを使用する場合でも金属を用いてソリッドでクリアな打感を追求しています。このソリッドな感触は近年のデザインイメージとも重なり、個人的にも納得感のあるまとまりだと感じています。

「ファントム」シリーズは、ボディが後方に向かってキュッと絞られていく、いわゆる“ツノ型形状”が多くラインアップされています。これが多い理由は、おそらくプロアマ問わず好評を得ているからでしょう。

今回は、人気ツノ型のネック違い・形状違いをいくつか試打しましたが、偏愛してしまいそうなモデルを発見しました!

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ツノ型と通常マレットをうまく融合させたクランクネックのファントム9.2R
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シャープな形状のツノ型タイプ、ダブルベントネックのファントム7
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やや四角く仕上げられたツノ型でショートスラントネックのファントム5.5
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まさかキャメロンが出すとは思わなかった、いわゆるロートルクモデルのファントム5 OC

ツノ型4モデルを打ち比べ

今回借りたのは4モデル。

・ツノ型の輪郭を持ちながら、ボディ中央を削らずアライメント性能を高めた「9.2R」。
・“ザ・ツノ型”といったシャープなラインが特徴の「7」。
・幅広のツノで、ツノ型っぽさとスクエアな印象を併せ持つ「5.5」。
・5シリーズのボディを使用しロートルクに仕上げた「5 OC」。

どのモデルも精密なミーリング加工によって仕上げられており、質感が高く実に美しいです。

今シリーズの特徴のひとつが、軟鉄を素材に採用したインサート。しっかりとした感触と、ストロークの大きさに応じて音量がちゃんと変わる打音が、しっかり打ち抜くイメージを持たせてくれます。また、どのモデルも全体のバランスが取れており、極端に重心が深いなど癖のあるモデルはありません。

<合う人>
センター軸 or 左軸 → どちらでも
ボール位置:センター or 左寄り → 左寄り

※今回の4モデルがどういう人に合うかの目安です。詳細は下記記事も併せてご覧ください。

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最新のファントムシリーズは軟鉄インサートが採用され、ソリッドでありながら弾きすぎず、しっかりと打音が響きます

味付けの違いは主に、構えやすさに影響する「ヘッド形状」と「ネックの違い」による部分が大きい印象を受けました。基本性能が非常に高いので、純粋に好みの形状とネックで選んで問題ないと思います。

そんな中で、個人的に特に気に入ったのが「9.2R」です。 キャメロンの角型モデルはどれも直線的でシャープな印象が強いのですが、9シリーズだけはわずかに丸みを帯びており、どこか柔らかさを感じさせます。こうしたヘッドから受ける印象はストロークにも影響すると私は考えていて、私自身のミスの傾向である「パンチ(インパクトでイメージ以上に強く打ってしまうこと)」を軽減してくれそうな安心感がありました。

また、フェースから後方に向かって絞り込まれているボディ形状がターゲットに対して構えやすく、ボールを打ち抜くイメージが湧きやすいのも魅力です。

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なお9を冠するラインには、クランクネックの「9.2R」のほかに、ダブルベントネックの「9」がラインアップされています。ただ、残念ながら私の大好きなショートスラントネックはなし……。個人的には最高の組み合わせになると思うだけに、少し悔しいポイントです!

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ソールの黒い部分には比重の軽いアルミニウムを使用し、余剰重量を創出。生まれた重量を最適位置へ配分することで、ミスヒットに強いヘッドに仕上げています
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今作のウエートは、すべてのモデルでフェース寄りの前方に装着されています。ミスへの寛容性と操作性を計算したうえでの配置なのでしょう

今回はインサートの進化を体感したい

キャメロンはどの時代のモデルも本当に美しいです。年代ごとの特徴を楽しむのも醍醐味ですが、最新のファントムは定番の形状を残しつつインサートを進化させ、より扱いやすいマレットへと磨き上げられています。そのうえで新たな形状やロートルクモデルを取り入れ、新鮮な提案も怠らない隙のないシリーズと言えます。

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ロートルクモデル特有のクセをうまく軽減しつつ美しく仕上げている5OC、さすがのひと言です

キャメロンファンの方はすでに吟味済みだと思いますが、「何か良いマレットタイプはないかな」とお探しの方は、一度ファントムシリーズを手に取ってみることを強くおすすめします。

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小倉勇人(おぐら・はやと) プロフィール

ゴルフショップ「リルガレージ」店長。クラフトマン、クラブフィッター、さらに雑誌やウェブ記事の編集・執筆業も行う、歌って踊れるゴルフライター。好きなクラブはパター、左利き/右打ち。愛称は「オグさん」。

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