2022年春夏モデルニューバランス UGB2500を試し履き「スイング時の踏ん張りがバツグン」
GDO社員3人(シューズマニア室井、バイヤー塩田、編集部員柴田)が新作ゴルフシューズを試し履きする企画の2022春夏モデル編。今回は、昨季国内女子ツアー賞金女王の稲見萌寧や、今季6戦3勝と圧倒的な強さを誇る20歳の西郷真央も信頼を寄せるニューバランスゴルフシューズの中から、ソフトスパイクモデルの「UGB2500」を試し履きした。
シューズマニア室井「スイング時の踏ん張りがバツグン」
さまざまな表情を見せてくれるニューバランス。毎回の“突き抜け感”に、退屈させない提案力を持っていることを改めて感じます。ちなみに似た商品の「UG2500」はレースタイプ(紐)で、今回の「UGB2500」はダイヤル式(BOA)となります。
歩行快適性よりもスイング安定性に振ってきた印象です。「どうせ新参者」となめてかかるなかれ、なかなかの出来になっています。見た目の大きなフォルムからも想像できるとおりのガッチリした履き心地。クッション性が高いソールのボリューム感とは一転、アッパーは肉厚すぎずシームレスな内側構造で、フラップによるホールド力も相まってフィット感が高く、しっかりした力強さを感じます。
サイス感としては、ややトウ側、特に指周りが少しタイト目に感じます(ニットタイプに慣れ過ぎてしまったか!?)。スイング時の踏ん張りがバツグンで、カベを作ってしっかり耐えてくれる安心感があります。一方で、歩行時に感じる鋲の突き上げ感はやや強めです。(室井)
シューズマニア室井が動画で解説
ニューバランス UGB2500を試し履き「スイング時の踏ん張りがバツグン」
バイヤー塩田「色味を合わせたリンクコーデがオススメ」
ニューバランスのゴルフシューズといえば、「996」や「576」など、カジュアル系で初級者や中級者をターゲットにしたものが多い印象ですが、今回は今までのイメージを覆すような、“ツアー系スパイク”としてアップデートされました。デザインでは、ダブルロゴとヒールのビビッドカラーが目を引くこと間違いなし。
履いてみると、ミッドソールのクッショニングが柔らかくて気持ちいい! 沈み込みすぎることもなく、どなたでも違和感はないでしょう。履き口は若干狭く感じますが、足入れに苦労するほどではありません。見た目の印象から中は広いのかと思いきや、想像していたよりも隙間はない感覚です。特に足先側と、甲の部分は適度な広さがありますが、ラップ仕様になっているためちょうど良く、気持ちいいホールド感を得られます。
若干の突き上げ感があることは否めないですが、オシャレをしつつもしっかりとしたシューズを履きたいゴルファーにはピッタリの一品でしょう。ニューバランスはアパレルの展開もしているので、色味を合わせたリンクコーデがオススメです。(塩田)
編集部員柴田「足と一体になる感覚」
「M1300」や「M575」など、昔ながらのNBスニーカー好きからすると、このシューズはやや攻めすぎ&混沌として見え、第一印象は正直「うーん…」だったのですが、何度も見ているうちに不思議とかっこよくなっていきます。特に人が履いているのを少し離れて見ると、立体的に配された象徴の「N」マークが際立ってめちゃくちゃGOOD。緑色の反対色に近いヒールのビビッドオレンジも芝の上で映えます。
ウェットスーツのような素材のインナーが心地よいフィット感を生んでいて、さらに足を包み込むような形状のアッパーをBOAで締め付けることにより、足と一体になる感覚があります。ミッドソールの「FRESH FORM X」はアスファルトでは少し硬く感じますが、芝の上だとちょうど良いクッション性があり、スイング時には反発を感じ取れます。好みもありますが、土踏まずが少し浮く感じだけが気になりました。
アウトソールには8つのソフトスパイクが配されているので、グリップ力に関しては申し分なし。傾斜地やバンカーでも不安はまったく感じませんでした。アッパーのフィット感、ミッドソールのクッション性、アウトソールのグリップ力、それぞれ高水準の性能がうまく連携しており、全体的に非常にバランスの取れたシューズだと思います。(柴田)
商品スペック&フォトギャラリー
●タイプ=ダイヤルタイプ
●重さ=460g(片足27.5cm)
●サイズ=23-29cm
●幅=EE
●カラー=ホワイト/オレンジ
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GDO室井 プロフィール
GDOゴルフショップの新規事業担当。シューズ愛は中学時代の「エア ジョーダン」シリーズから始まり、学生時代には定期テストの時間が余ると問題用紙のウラにシューズの絵を描いて時間を潰していた。自宅の部屋に靴屋を真似たディスプレイ棚を設置し、それを見に来るだけの友人がいたほど。現在も約60足のシューズを所有している。
GDO塩田 プロフィール
GDOゴルフショップバイヤー。担当範囲はゴルフギア、シューズ、距離測定器等と多岐にわたる。ラウンド前には必ずコースレイアウトやコース設計家を確認し、マッチするシューズを選んでイメトレをするのが楽しみ。所有シューズは普段履きよりもゴルフシューズの数の方が多い。
GDO柴田 プロフィール
紆余曲折を経てGDO編集部へ。188㎝と長身で主に選ぶシューズは27.5㎝だが、リモートワークが続き、むくみが解消されたせいか足が小さくなった気がしている。公私含め年間約30ラウンドをこなし、ゴルフシューズは年に一度は履き替えるアベレージゴルファー。
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