ナイキ
8つのポジションから好みの弾道が見つかる
発売日:2009/04 オープンプライス
試打クラブは9.5度表示でシャフトは純正(ディアマナ SQ509D)のSシャフト。ワッグルすると手元が結構しっかりしている。先も硬めなので中調子の設定なのだろう。振動数は256cpmだ。長さはヒールエンド法計測で45.5インチ、バランスはD3。クラブ重量は実測312.8グラム。長さを考えると、市販ドライバーの中ではハードスペックである。
クラブがハードなので、しっかりウオームアップしてから打ってみると・・・1発目は軽いドロー弾道。ヘッドがスムーズに返るのが手に伝わる。ニュートラルの設定でも捕まりがいい。真っ直ぐ打つ感じで打つと、オートマチックに軽いドロー弾道になった。
スピン量も見た目通りで、吹き上がる感じは少なく、低スピン弾道が打ちやすい。フェース中央で捕らえると2400~2800回転。キャリーとランで飛距離を稼げる。
打ち出し角度は14~15度。ヘッド挙動をモニターでチェックすると、わずかにアッパー軌道。重心が深いのだろう。クラブの構造でアッパー軌道を作っていける。高く打つのが易しく、低く打ち出すのが難しいセッティングになっている。
そして、印象に残ったのが直進性。アウトサイド・イン軌道で振ってもスライスの度合いが大きくなく、インからあおっても引っかかる度合いが少ない。左右の曲がりをクラブで抑えられる。球筋を打ち分けたい人向けではなく、とにかくフェアウェイキープ率を上げたい人と相性良さそうだ。
シャフトについては、しなり戻りがゆっくりなタイプ。ヘッドスピードを落としてスイングすると弾き感の乏しさが気になるが、ヘッドスピードを上げて、しっかり叩いた時はシャフトが余計な動きをしない分だけ、飛距離、方向性が安定する。