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ダンロップ 新・ゼクシオ ドライバー (2010年モデル)

打ってみると?

試打クラブは9.5度。シャフトは純正の「MP-600」のS。アベレージ向けだけあってフェース角は+2.25度、9.5度のリアルロフトは12度とかなり多め。フックフェースの影響でリアルロフトが増えているようだ。硬さの目安となる振動数は254cpm。アベレージ向けにしてはやや硬めの設定。トルクが4.6あるが、シャフトのねじれは少なめだ。ワッグルすると中間部から先端にかけてヒュンとムチのように鋭くしなる。クラブ重量は286.3gでバランスはD2。46インチあるとはいえ、かなり軽めに仕上がっている。

まずはクラブに合せて軽めに打ってみると・・・「カキーン」と心地良い金属音とともにボールはグングン上がっていく。従来モデル同様、6代目も打球音がすこぶるいい。そして長尺効果で前作よりもヘッドスピードが上がってくれる。球筋はストレートに打つつもりで球筋は軽いドロー。ヘッドの返りやすさはニュートラルだが、強めのフックフェースでドローが打ちやすい。

スピンはやや少なめ。フェースセンター付近で捕らえると2200~2600回転。リアルロフトが多い割にはスピンが増えない。ただし、ボールがイメージよりも高く上がるのでランは思ったほど出ない。キャリーで飛ばしやすいタイプだ。

試打して印象に残ったのがインパクトゾーンのヘッド挙動。重心の深さ、そしてシャフト先端側のしなり戻りが大きいので、オートマチックにヘッドがアッパー軌道を描く。この挙動を考えると、9.5度はリアルロフトがもう少し少ない方が、もっと飛距離性能がアップしそうだ。

もうひとつ感じたのが、クラブの軽さ。シャフトの手元側がしっかりしていることもあって、実際の数値以上に軽く感じる。非力な人でも「しっかり振り切れる」ことをかなり意識しているのだろう。ゼクシオが想定するアベレージゴルファーとは「55歳以上」なのかも知れない。

スイートエリアは見た目通り広く、打点のブレには強い。球筋を打ち分けることよりも、オートマチックにフェアウェイをキープしやすく仕上がっている。 ボールが非常に上がりやすく、46インチでも「振りやすさ」を意識していることを考えると、団塊の世代にベストマッチするように作られているドライバーだ。

クラブを計測してみると?
ダンロップ
高・強・弾道で飛ばす
発売日:2009/12/12 オープンプライス

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