グラファイトデザイン ツアーAD DJ
シャフトの挙動を検証
シャフト試打で使うヘッドはニッケント リボルバー4DX。体積はルール最大級の460CC。シャフトが脱着出来るタイプなので、同じヘッドでシャフトを打ち比べられる極めて便利なドライバーである。
まずは一番ソフトスペックなDJ-6のSRから試打をスタート。ワッグルすると手元側がしなる。強めにシャフトを揺らすとシャフト全体のしなりも感じ取れる。実際に打ってみると、切り返しで手元から中間部分がグイッと大きめにしなり、ほんの少し間をおいてからスピーディーにしなり戻り、インパクトが力強い。このあたりの挙動はDIシリーズとほぼ同じだが、異なるのがインパクトの捕まり具合。DIシリーズではヘッドがアッパーに動く感じがなかったが、DJシリーズは少しヘッドがアッパーに動く。そしてヘッドも少しターンしやすい。DIシリーズが捕まらない、スピンが減り過ぎてキャリー今ひとつが出ない人にとっては、DJシリーズは、その不満を上手く解消してくれている。そして、シャフト全体をしならせて打ちたい人とも相性が良さそうだ。
Sに持ち替えてもフィーリングは変わらないが、全体的に硬くなった分だけ、挙動がシャープ。切り返しでは手元から中間部分のしなりが手に伝わるが、インパクトゾーンでのしなり戻りはかなりシャープ。切り返しは粘り感があるが、インパクトゾーンではDIシリーズよりも弾き感を味わえる。切り返しで負荷をかければ、負荷をかけた分だけシャフトがパワフルに動く。これはトルクが少ないことも少なからず影響しているんだろう。
続いて70g台のSを試打。こちらはフィーリングが若干異なる。60g台のSに比べると手元側が硬い分だけ、シャフトのしなり量が少なめ。そして何故か、しなり戻りのスピードもこちらの方が若干遅い。シャフトのしなりでヘッドを走らせることよりも、しっかり叩きたい人と相性が良さそうだ。