打ってみると？

試打クラブはロフト10度。シャフトは純正のS（MP-512D）10度表示でリアルロフトは13.5度。フェースアングルは見た目通りフックで、＋1.75度と強めだ。ライ角も非常にアップライトで62.25度となっている。シャフトはワッグルする中間部分がクイッとしなる。振動数は247cpm。市販のアベレージゴルファー向けのSとしては平均的な硬さだ。クラブ重量は303.3gでバランスはD1.5。長さは実測値で45.25インチだ。

シャフトに合せて少し軽めにスイング（ヘッドスピード43m／s前後）してみると、「カキーン」と高めの金属音が鳴り響き、ボールは高く打ち出され強めのドローボールとなった。460CCにしては捕まりがよく、ヘッドもシャフトも捕まり重視なのが手に伝わってくる。従来モデルよりもフェースが面長になっているが、捕まりの良さは相変わらずだ。反面、インからあおって打つと強烈なフックになりやすい。フッカーには捕まり過ぎる怖さがあるドライバーでもある。

そして印象に残ったのがスイートエリアの広さ。従来モデルに比べると、芯を外した時の距離の落ち込みが少なく感じる。フェースのやや上側で捕えた時の弾道をチェックすると・・・スピン量は2300～2700回転。低スピン弾道で飛距離を稼げる。従来モデルよりもスピンが少し減り、キャリーだけでなく、ランでも飛ばせるようになっている。

シャフトはグローブライドならでは。ムチのようなしなり感が味わえる。切り返しでは中間部分が大きめにしなり、ダウンからインパクトにかけてはムチのようにシャープにしなり戻る。シャフトのしなり量が多いタイプで、ヒッターよりもスインガーと相性が良さそうだ。

従来モデル同様、スライサーにも捕まった球が打ちやすい。スライサーが確実に右OBを減らせる機能に加え、従来モデルよりも低スピン弾道が弾道が打ちやすくなっている。スライサーがやさしく飛ばせるドライバーだ。