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テーラーメイド R11 J ドライバー

打ってみると?

試打クラブはロフト9度。シャフトは純正のモトーレ50のS。ノーマルポジションに設定してアドレスしてみると‥‥フェースがピシッと目標を指す。シャフトは硬過ぎず、軟らか過ぎず。ワッグルすると中間部分がクイッとしなる。硬さの目安となる振動数は251cpm。総重量は309.6gでバランスはD2。長さは45.25インチ(ヒールエンド計測)。

アイアンで軽くウオームアップしてから、R11Jを打ち始めてみた。「カキン」硬質な金属音とともに、ボールは中弾道で飛び出した。ストレート弾道を打つつもりでフェード弾道。見た目よりもボールが捕まらない。ダウンからインパクトにかけてフェースが返りづらいのが手に伝わる。R11Sに比べると、明らかに重心距離が長そうだ。

インサイドからあおって打つぐらいで、捕まり具合がちょうど良くなり、ストレートから軽いドロー弾道になった。日本限定モデルと謳っているが、ヘッドの挙動は捕まり系ではない。ヘッドが返りづらいので、左のミスを嫌うフッカーが使いやすいドライバーだ。

そしてタイミング良くくヘッドを返せると、ボール初速を稼げて飛ばせる。重心距離の長いドライバーが得意な人が使えば、R11Sよりもさらなる「飛び」を得られるだろう。加えて、低重心で低スピン弾道が打ちやすい。ヘッドスピードを46m/sぐらいに上げても吹き上がる弾道にならない。放物線弾道でキャリーとランを稼げる。見た目は重心が深そうだが、実際は重心深度は浅そうだ。

純正シャフト(モトーレ50)のSは、切り返しで中間部分が少ししなり、ダウンからインパクトにかけてはゆっくりしなり戻る。弾き感を求める人には物足りなさがある反面、挙動に癖がないのでゴルファーを選ばない。どちらかと言えば、叩いた時に左に行きづらいタイプである。

弾道調整機能をフルに使うと、捕まりをアップさせることが可能だが、ヘッドの基本的な挙動は重心距離が長く「左に行きづらい」。この特性を考えると、スライスに悩むゴルファーよりも、左のミスを嫌うフッカーと相性がすこぶる良い。そして、長い重心距離を上手く扱えるゴルファーが使えば、重心距離の長さを生かして飛距離アップが狙えるだろう。R11シリーズの中では最も飛びのポテンシャルが高いドライバーである。

クラブを計測してみると?
テーラーメイド
チューニングがわかりやすくなった日本限定ドライバー
発売日:2012/02/24 オープンプライス

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