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タイトリスト 913 D2 ドライバー

打ってみると?

試打クラブは9.5度のS。シャフトは純正の「タイトリスト・ランバックス5.5」リアルロフトはノーマルポジション(A-1)で10度。フェースの向きは-3.5度。アスリート向けだけあってオープンフェースの度合いが強い。フェースはやや面長。重心距離が長く見える顔付きをしている。

シャフトはワッグルすると中間部分がグイッとやや大きめにしなる。振動数は240cpm。アスリート向けのドライバーにしてはやや軟らかい。前作910の純正シャフトよりもさらに軟らかくなっている。長さはヒールエンド計測で、45インチ(メーカー公称値は45.25インチ)。クラブ重量は308.5グラムでバランスはD3となっている。

シャフトの硬さに合せて、ややヘッドスピードを落として打ってみると、カキーンという金属音とともにボールが力強く飛び出した。913は鍛造フェース。910は球離れが遅い感じだったが、913は球離れがやや早い。そして、音との影響もあるが明らかにフェースの弾き感がアップしている。

球筋は軽いフェード弾道。ノーマルポジションはオープンフェースの度合いが強いことが影響しているようだ。910同様、ダウンからインパクトにかけては、ヘッドがゆったり返る。捕まりよりも、捕まり過ぎを抑えたい意図を感じる。フックフェース側に調整して打つと捕まりがアップするが、それでも「スライサーがドローを打てる」ほどのお助け要素はない。ノーマルポジションよりは捕まりが良くなる感じである。

フェースのやや上側で捕えるとスピン量は2100~2500回転。910同様、913も重心は低めで、キャリーとランで飛距離を稼げる。純正シャフトの「タイトリスト・ランバックス5.5」は切り返しでは、シャフトの中間部分がグイッと大きめにしなり、ダウンからインパクトにかけてゆっくりしなり戻る。中間部分がかなり軟らかく、典型的な中調子の粘り系。スイングに中にしなりを感じ取りやすく、タイミングが取りやすいタイプだ。

910と明らかに異なるのが打感。鍛造フェースに変わったことで弾き感が増し、ヘッドスピードが遅めの人でもボール初速を上げやすくなっている。そして低スピン弾道で強い球が打てる。弾道調整機能は付いているが、基本的なヘッド挙動、ノーマルポジションでのオープンフェースの度合いが強いことを考えると、スライサーよりもフッカーとの相性が良いドライバーだ。

クラブを計測してみると?
タイトリスト
発売日:2012/11/23 オープンプライス

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