クラブを計測してみると？

純正シャフト（S）で総重量は312gと、市販品としては重めの設定だ

標準ポジションは10.5度表示でリアルロフト角は11.5度。フェース角はプラス2.75度。リアルロフト角がやや多めで、強めのフックフェース。実際にアドレスしてみても、フックフェースの度合が多く感じる。ライ角は62度と非常にアップライト。重心アングルは23度。どちらも捕まりを意識したスペックに仕上がっている。脱着式なのでヘッド単体で重心距離を測ってみると37mm。体積460ccの割に重心距離は長くなっていない。インパクトゾーンではヘッドがスムーズに返り、ヘッドの挙動はニュートラルだ。スペックを調べれば調べるほど、フッカーよりもスライサーとの相性の良さを感じる。

シャフトについては、純正仕様となるGOLDEN PRIX X9 TUNEDは手元がやや硬めで、中間から先端がしなるタイプ。典型的な先中調子。Sシャフトで硬さの目安となる振動素は249cpm。トルクは3.7と少なめで、実際にスイングしてもシャフトのねじれ感が少ないのが手に伝わる。

長さはメーカー値が45.5インチで、実測値も45.5インチ（60度法計測）。クラブ重量は純正Sが312.5gでバランスはD2.5。45インチ換算にすると317グラム前後の感じになる。30歳以上の人で、体力が平均的、もしくは平均以上のゴルファーと相性良く仕上がっている。

クラブ測定データ