構えてみると？

丸形でオーソドックスなヘッド形状、バックフェース側にかけて絞り込みがやや入っていて、シャープに見える。

飛距離性能にこだわるブランドとして登場した『X HOT』の系譜を継ぐ『XR』シリーズ。その2代目モデルとなるのが、今回試打する『XR 16』。以前取り上げたドライバーに続き、今回はスプーン（3番ウッド）を試打する。この「試打インプレッション」でFWを取り上げるのはこれで2度目の試みだ。

ヘッド体積は175cc。市販の3Wとしてはやや大きめで、見た目の安心感をアピールしている。ヘッド形状は丸形でオーソドックスだが、バックフェース側にかけて絞り込みがやや入っている。これによりシャープな印象をゴルファーに与えている。

フェースの厚みは33.5ミリ。ヘッドの投影面積が大きめで、フェースは薄く見える。アドレスするとフェースの向きはややオープン。中上級者好みで、左へのミスが出づらい顔つきをしている。
ドライバーと同じく、3Wにもソールにはスリットが大胆に入り、エアロダイナミクス（空気力学）なイメージを強く演出している。空力特性をアップさせるような段差はクラウンには付いていないが、空気抵抗を軽減するシェイプなデザインとなっている。

ソールは「キャンバードソール」と呼ばれ、ソール中央部分を高くし、丸みを持たせた形状により抜けの良さをアピールしている。シャフトは脱着式ではなく接着固定。これにより、ショートネックですっきりとしたペンシルネック調に仕上がっている。飛距離にこだわるXR 16シリーズだが、3Wでどれくらい飛ぶのか、どんな弾道が出やすいのか、じっくりとテストしてみたいと思う。