弾きが良いのに手応えはソフト「テーラーメイド M グローレ アイアン」
打ってみると?
試打クラブに装着されるシャフトは、純正の「藤倉ゴム工業 スピーダー エボリューション TM」、SRフレックス。
手にしてまず感じるのがシャフトとグリップの軽さ。ヘッドは軽くないが、手元がかなり軽く感じる。ワッグルしてみると手元がしっかりしていて、中間から先端がしなるが、しなりはそれほど大きくない。
まずはPW(ピッチングウェッジ)から打ってみた。フェースの弾き感が強く、ボールが高く飛び出した。ロフト角は41度と、ストロング設定であるが、低重心の影響なのだろう。オートマチックにボールが高く上がるが、逆に球を低く抑えて打つのが難しい。
次に7番アイアンを打ってみた。やはりフェースの弾き感が強い。インパクトでボールがつぶれる感触は希薄で、アイアンというよりは、ユーティリティを打ったかのような感触が手に残る。
7番のロフト角は27度で一般的な7番より小さいが、それと遜色なくボールが上がる。ただしスピン量は多くなく、数値的には一般的な5番アイアンと同じくらいだ。
飛距離は普段のアイアンより1番手以上飛ぶ。フェースの弾きが強く、ストロングロフトでスピンが少ない。この3つの効果で、7番でもキャリーが160ydを楽に超えてくるのだ。
弾道計測してみると、打ち出し角は16~17度。スピン量は4200~4600回転ほどと、見た目通りにスピンが少ない。
そして特徴的なのが打感だ。フェースは薄肉で弾き感が強いが、打感はソフト。衝撃吸収材の効果で弾きが良いのに、手応えは非常にソフトな不思議なアイアンである。
丸みが強いキャンバーソールは幅広だが、接地面積はそれほど広くないため、抜けの良さが感じられる。
「スピーダー エボリューション TM」は切り返しで中間部分がしなり、インパクトにかけてシャフト先端のしなり戻りがやや大きめ。ボールがつかまりやすく、かつ高弾道が打ちやすいシャフトだ。
「M グローレ」はやさしいアイアンのお手本のように作り込まれている。寛容性が高く、芯を外して打ってもヘッドがぶれにくい。ミスヒットに対するお助け度が非常に高い。昔のアイアンの飛距離を取り戻したいシニアゴルファーや、総重量が軽いクラブと相性が良いゴルファーにとっては、飛びとやさしさの両方を手に入れられるアイアンだ。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー