スピンが効いた高弾道が打てる「フォーティーン TC-920 フォージド アイアン」
打ってみると?
試打クラブに装着されるシャフトは「NSプロ モーダス3 ツアー105」のSフレックス。シャフト重量は100グラム台で、スチールとしては軽めの部類だ。ワッグルすると、シャフトの手元側がクイッと控えめにしなり、Sとしては標準的な硬さだ。
まずは9番アイアンから打ってみた。1発目は軽いフェード弾道。普段の持ち球がイメージ通りに打てた。少しつかまえる感じで打つと、こちらもイメージ通りのドロー弾道。
ヘッドの大きさと、重心位置のマッチングがいいのだろう。ヘッドの操作性が高く、フェードとドローをイメージ通りに打ち分けられる。ネックはストレート気味であるが、ヒール側にはポケットがいい感じであるので、球を包み込むイメージもうまく演出している。
打感はソリッドでソフト。打球面の厚みが適度にあるので、フェースの上にボールが一瞬乗り、それからボールが飛び出す感触がなんとも心地良く、球離れもやや遅めだ。
ソール形状は平らで、接地面積が大きい。跳ねる度合いが適度にあり、ダウンブローに打つ人と相性が良く、ダフりのミスにもそこそこ強そうである。
試打して印象に残ったのがスピン量で、ショートアイアンらしくスピンがしっかり入った弾道が打ちやすい。
続いて7番を打ってみた。9番と同様、フェースにボールが乗る感触が心地良く、スピンがしっかり入った、アイアンらしい弾道が打てる。
重心位置があまり低くないのだろう。キャビティバックでありながら、マッスルバックのアイアンと同じような弾道が打てる。弾道計測してみると、打ち出し角が19.5度前後で、スピン量は6000~6500回転。7番でも落下後にランがほとんど出ない弾道が打てる。
見た目通りにマッスルバックよりはやさしいが、今どきの大型キャビティに比べると、ミスの許容範囲は広くはない。ちなみに、ハーフトップ気味に打ってもキャリーの落ち込みは少なかった。
装着されているシャフト「NSプロ モーダス3 ツアー105」は、トップからダウンにかけて手元がクイッとしなり、切り返しでヘッドの重さを感じやすく、タメをキープしやすい。スチールならではシャープなフィーリングが手に伝わるシャフトだ。ヘッドとの相性も良く、クラブの挙動をコントロールしやすい。
小ぶりなヘッドで、形状は適度にシャープ。プロ、上級者が好むタイプのアイアンとしては、適度に重心距離が長いので、最近の大型ドライバーとのマッチングが良く仕上がっている。
また、最近のアイアンとしてはロフト角が大きめなので、スピンがしっかり効いた高弾道が打てる。自分のパワーで飛距離を確保できる中・上級者、番手間の飛距離差を一定に保ちたい人や、ロングアイアンも使いたい人にとっては、イメージ通りの弾道が打てる頼もしいアイアンだろう。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー